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前田 執念の同点弾!前回不発の借り返した

[ 2011年1月26日 06:00 ]

<日本・韓国>前半、同点ゴールを決めた前田(中央)は長友(左)、香川と喜び合う

アジア杯 準決勝 日本2―2(PK3―0)韓国

(1月25日 カタール・ドーハ)
 気持ちで押し込んだ。前半36分、左サイドでパスを受けた長友がゴール前に切れ込み粘ってパス。DF2人に挟まれながら最後にボールに触ったのは日本代表FW前田だった。

 韓国に先制されながら、チームを再び勢いづかせる同点ゴール。「相手はフィジカルが強いのでうまく動きながらプレーできればいい。サイドも守備が強いので空いたところをうまく突きたい」。狙い通りのサイド攻撃からの得点に普段はクールな背番号11が両手を広げて喜びを表現した。

 韓国戦には特別な思い入れがあった。ザックジャパンの1トップに初めて入ったのは昨年10月の韓国戦。技術の高さ、ゴール前への飛び出しなどを期待されての抜てきだったが、その日はスコアレスドローで不完全燃焼に終わった。アジア王者を目指す今回は雪辱の格好の舞台。とにかく結果にこだわっていた。

 磐田では全体練習の前に走ってウオーミングアップを済ませてからピッチに現れる。練習が終わった後も最後まで一人走っている姿がある。ストイックの塊と化すのは33歳で迎える14年のW杯を見据えているからに他ならない。後半に入っても運動量は落ちなかった。延長でも前線で動き回るスタイルは変わらない。延長前半7分に得たPKも前田がパスを受けて粘ったプレーから始まった。

 この日の同点ゴールで大会3得点。得点ランク1位に1点差に迫り得点王の可能性も出てきた。「(得点王の)チャンスもまだあると思う」。優勝との2冠でストライカーとしてのミッションを全うする。 

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2011年1月26日のニュース