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本田が親善大使に?22年W杯日本に呼ぶ

[ 2010年7月4日 06:00 ]

日本協会は22年W杯招致の親善大使として本田圭佑の起用を検討している

 日本代表MF本田圭佑(24=CSKAモスクワ)がW杯を再び日本に呼ぶ。22年W杯招致を目指す日本協会が、招致アンバサダー(親善大使)として本田の起用を検討していることが3日、明らかになった。W杯南アフリカ大会で2ゴールを決めるなど世界中にインパクトを与えており、今や日本の顔といえる存在。岡田ジャパンを16強に導いたプレーに続き、ピッチ外の招致レースでも日本を勝利に導く役割が期待される。

 02年日韓大会以来、日本で2度目のW杯開催へ本田が“切り札”になる。関係者によると、W杯招致委員会は日本の新エースのアンバサダー起用を検討中。今月中にも結論を出し、本田サイドに正式要請する。
 6月24日のデンマーク戦でFKから鮮やかなゴールを決めた本田は各国メディアから絶賛され、ACミラン、マンチェスターCなどビッグクラブが獲得に乗り出す注目選手となった。世界的にも今が旬の選手を活用しない手はない。W杯招致委員会関係者も「日本代表の中で世界に最もインパクトを残した」と、本田が招致レースに与える影響は大きいとみている。
 22年W杯へ向けたアンバサダーとしては、Jリーグ各クラブが選んだ各1人に加え、オシム前日本代表監督、ジーコ元日本代表監督ら10人が個人として起用されている。現役選手ではMF中村(横浜)MF長谷部(ボルフスブルク)の日本代表組とDF宮本(神戸)MF藤田(J2熊本)FW中山(J2札幌)の計5人。だが、日本の顔となった本田がメンバーにいるといないとでは国内外での注目度は違う。
 実際、W杯招致に関して、日本国内はまだ盛り上がりに欠けている。W杯での岡田ジャパンの快進撃が日本中を熱狂させただけに、招致委員長を務める日本協会の犬飼基昭会長も「このサッカー熱をそのまま招致活動に持っていきたい」と話している。今回の主役である本田をアンバサダーに起用すれば、国内でも招致に関心が向くはずだ。
 招致レースはW杯終了後に本格化。7月末にはFIFAの調査チームが来日し、大阪駅前に建設構想がある8万人スタジアム予定地を視察する。FIFAが日本を含めた立候補協会の視察を終える9月以降、犬飼会長は各国を訪問して「日本支持」を呼びかけるが、W杯でベスト16入りした日本代表に続き、本田がさらに世界で活躍すれば大きなアピールとなる。
 ▽W杯招致アンバサダー 18、22年W杯の日本開催に向け発足した日本招致委員会(犬飼基昭委員長)が選出。日本開催に向けた広報活動などへの参加、招致活動に対するアドバイスを行う役割がある。任期は原則として10年12月の開催国決定まで。

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2010年7月4日のニュース