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苦しんで苦しんで…スペインが60年ぶり4強入り!

[ 2010年7月4日 02:19 ]

<スペイン・パラグアイ>後半38分、先制ゴールを決め、喜ぶビジャ(左)

 サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会第21日は3日、ヨハネスブルク・エリスパーク競技場で準々決勝を行い、スペインとパラグアイが対戦、後半38分にFWビジャのゴールで先制したスペインが1―0で勝ち、60年ぶりにベスト4入りを果たした。ビジャは4試合連続ゴールで今大会トップの通算5得点目。7日の準決勝ではドイツと対戦する。

 2008年欧州選手権を制した攻撃の勢いを取り戻してきたスペインと、堅守を武器にするパラグアイ。過去の対戦成績はスペインの1勝2分けで、初優勝を目指すスペインが優勢と目されていたが、エースのサンタクルスをサブに回すなど、日本戦から先発メンバー6人を入れ替えたパラグアイが健闘。“世界一美しい中盤”と称されるスペインにボール支配を許しつつも、わずか4本しかシュートを打たせず、決定機をつくらせず、逆に鋭いカウンター攻撃でスペインゴールを脅かすシーンも…。強豪相手にほぼ狙い通りの展開で前半を終えた。

 後半11分、まずスペインが動いた。FWトーレスに代えてMFファブレガスを入れ、ビジャの1トップにシステムを変更。その2分後にパラグアイがCKから相手反則でPKを得たが、スペインのGKカシージャスが阻止。 直後に今度はスペインがPKを得たが、パラグアイのGKビジャルが止めた。パラグアイは後半28分、サンタクルスを投入。スペインは同30分にシャビ・アロンソに代えてペドロを入れた。

 試合が動いたのは後半38分、MFイニエスタのドリブル突破からペドロがシュート、ポストに当たって跳ね返ったボールをビジャが決めた。

 78年から9大会連続出場のスペインは、準々決勝が大きな関門。前評判は高かったが、86、94、2002年と準々決勝敗退。86年はベルギーに、02年は韓国にそれぞれPK戦の末に涙をのんだ。1950年以来となる4強入りが懸かる一戦は、南米特有の試合運びのうまさを持つパラグアイ相手に厳しい戦いを強いられたが、ついに“壁”を突破した。

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2010年7月4日のニュース