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1日3食提供で1人も体調崩さず 代表支えた専属シェフ

[ 2010年7月4日 06:00 ]

南アフリカから帰国し記者会見する、サッカー日本代表の専属シェフとして同行した西芳照さん

 W杯日本代表の専属シェフとして同行したJヴィレッジの総料理長・西芳照氏(48)が福島県の同施設で会見した。空気の薄い高地での試合に備え、鉄分を多く含んだレバーやヒジキを毎食おかずの1品に加えたことや、ご飯を炊くのに圧力鍋を使った工夫などを披露。5月のスイス合宿から約1カ月間、1日3食を提供したが「1人も体調を崩す選手を出さず、任務を全うできた」とホッとした表情を見せた。

 食材の多くは日本から持参し、ラーメンやギョーザ、豚肉料理も好評だったという。「選手が予想以上にご飯を食べ、米不足のうれしい悲鳴もあった」と現地で中国産米などを調達。初戦のカメルーン戦後に闘莉王から「勝てたのは西さんの食事のおかげ」と称えられたそうで、「右肩上がりで伸びていくチームを肌で感じていた。スタッフにもベスト4入りの強い意思があり、もう少し(南アに)いたかった」としみじみと話した。

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2010年7月4日のニュース