中田花奈 風営法の壁&コロナ禍でも雀荘カフェの経営安定 乃木坂46で鍛えられた行動力

[ 2024年2月16日 13:01 ]

乃木坂46時代から約4年ぶりとなるCD「ポンポポポン」をリリースした中田花奈
Photo By スポニチ

 雀荘カフェ「chun.」を21年6月にオープンさせた中田花奈。しかし、その経営は順風満帆というにはほど遠い船出となった。風営法の壁、さらに収まる気配のないコロナ禍。それでも、なんとか経営を軌道に乗せることができたのは生来の決断力かもしれない。節目節目で発揮される中田の思いきりの良さを紹介する。(取材・構成 江良 真)

 【中田花奈インタビュー(2)】

 ―一番苦労されたのは?

 「まずは麻雀店なので風営法が適用されちゃうんです。だから18歳未満は入れないんです」

 ―麻雀カフェでも?

 「それもこっちが勝手に言ってるだけなので、法律的には麻雀店でしかないんです」

 ―カフェですが、たまたま麻雀卓があります!でもダメなんですか?

 「それも一応、聞いてみたんですけど、麻雀卓を置いている時点でダメなんです。卓を使用する料金が無料でもダメって」

 ―本当に日本の規制は困ったものですね(笑い)。

 「さらに21年6月にオープンだったのですが…」

 ―あ、コロナまっただ中。

 「めちゃめちゃ大変でした。麻雀自体も悪いことの代表みたいになっていたし。飲食さえしなければマスクをずっとしてられるし、消毒も対策しています!とPRしていたんですが、それでもかなり難しかったです。でも、ありがたいことに最初はファンの方がたくさん来ていただいて、本当に助かりました」

 ―いまはどういう方々が来られているんですか?

 「今は土日になると麻雀をされるお客様で雀卓が予約でいっぱいになって、カフェも順調なんですが、平日にどうお客さんを呼ぶかとか、休日と平日のバランスの取り方という点ではまだまだ課題があります。ただ、Mリーグに出させていただくようになってからは、Mリーグを知ってくれた人から“応援してます”と声をかけてくれる人が増えましたね」

 ―では、かなり経営の方は安定してきているのでしょうか?

 「一時期よりは(笑い)。絶対飽きられないようにいろんなことしようとは思っています。まだまだやることがいっぱいあって、軌道に乗せられているかとなると安定しているわけではないので。自分の中でも経営のほうはいろいろ考え続けてはいますね。ただ、先ほどのお話の藤田さんもですけど、経営者の人たちは麻雀が好きな人がすごく多いので、おもしろさというか経営に生かすものがあるのかな?とは思いますね。だから経営も麻雀もまだまだ勉強もしていきたいです。ただ、藤田さんは最近は競馬の方が忙しくて麻雀の方にはあまり来てくれないんですけど(笑い)」

 ―そういう経営に関することはアイドル時代から興味はおありだったのでしょうか?

 「いえいえ、全然。乃木坂を受けたのも、元々はアイドルオタクだったので、オーディション会場でアイドルになる子と仲良くなれたらいいなという感覚でした。流れのまま、ここまで来た感じです」

 ―でも、受かってしまったんですね(笑い)

 「そうなんです(笑い)。高校は中高一貫の進学校だったのですが、芸能活動は禁止の学校だったので、アイドル活動を始めるとなると転校しないといけなかったんです。4年以上在籍してて途中で転校する人なんかこれまで1人もいなくて(笑い)。それもあって勇気のいる決断だったんですけど、父親は、やりなよ!と言ってくれて、はい!という感じでアイドルになりました」

 ―普通は親が反対する感じですが(笑い)。お父さんは理解があったんですね。

 「ただ、お母さんはめちゃめちゃ反対してました(笑い)。中学受験までして入った学校なのにという感じで。まぁ、その通りだなと思ったんですけど、こんな受かるなんて機会はないしやってみたいと思ったので思い切りました」

 ―覚悟を決められてだったんですね。ただ、乃木坂の記念すべき1期生。特別な所もあるのかなと思うのですが。

 「そうですね。何も決まってないところからなので、どういう色になるかとかも自分たちが作っていかないといけなかったし、たくさんいろんな経験をさせていただいたのは1期生ならでは、とは思っています」

 ―そんな一大決心をしてのアイドル活動だったわけですが、ソロとして続けるという選択肢はなかったんですか?

 「私、グループアイドルが好きだったんです。みんなで踊って歌ってが好きだったので、ソロのイメージはなくて。だから、乃木坂ではアイドルとしてやれることを全部やっちゃったような気がして。これ以上の目標を立てることが難しかったですね。本当に素晴らしい経験をさせてもらえた約9年でした」
=(3)に続く=

続きを表示

この記事のフォト

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2024年2月16日のニュース