「光る君へ」初回視聴率は大河最低も…配信は好調 歴代1位!NHKプラス視聴数が全ドラマ過去最多

[ 2024年1月16日 13:05 ]

吉高由里子が主演を務める大河ドラマ「光る君へ」のメーンビジュアル(C)NHK
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 NHKは16日、女優の吉高由里子(35)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)初回(1月7日)の配信サービス「NHKプラス」における視聴数などを発表。配信は同局の全ドラマの中で過去最多視聴数となる49・8万UBを記録した。20・7%の高視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークしたABCテレビ・テレビ朝日系「芸能人格付けチェック!2024お正月スペシャル」(後7・00~9・56)と時間帯が重なったため、リアルタイムの平均世帯視聴率は大河初回歴代最低となる12・7%と苦戦したものの、その分、配信は好調となった。

 2020年4月のサービス開始以降、NHKプラスで配信されたドラマのエピソード毎の視聴数比較。UB(ユニークブラウザ)数とは、ウェブサイトを訪問した重複のないユーザー数。同時または見逃し配信における視聴数(放送当日から見逃し7日間の数値)を集計した。

 前作「どうする家康」全48話の平均視聴UB数は25・2万UB。これが全話平均の大河歴代最多となった。「光る君へ」初回49・8万UBの数字の大きさがうかがえる。

 また、総合視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区、世帯)は20・6%。リアルタイム視聴率12・7%、タイムシフト視聴率8・6%だった。

 総合視聴率とは、リアルタイム視聴率とタイムシフト視聴率(録画機器などで放送後7日以内、168時間以内に視聴)の合計(重複は差し引く)。

 ビデオリサーチ社が16年10月3日から新たな視聴率調査を開始。録画機器の性能向上、スマートフォンなどを使用したスマートデバイスによるテレビ視聴など、多様化した視聴形態に即した視聴率算出が近年の課題だったが、検討を重ね「総合視聴率」「タイムシフト視聴率」を新しい指標として採り入れた。

 配信全盛の時代となり「リアルタイムの世帯視聴率」は急激に低下。ゴールデン帯(午後7~10時)の総世帯視聴率(HUT、関東地区)は2021年=58・0%、22年=52・8%、23年=49・6%(いずれも年間平均)と8・4ポイントも激減。これに伴い、ほぼ全番組の数字がダウンしている。

 大河ドラマも年々、配信サービス「NHKプラス」「NHKオンデマンド」による視聴が増加。午後6時からのBS先行放送を選ぶ大河ファンも多い。

 「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」など生んだ“ラブストーリーの名手”大石静氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。

 【NHK大河ドラマ初回の総合視聴率】(ビデオリサーチ調べ、関東地区、世帯)
 2017年「おんな城主 直虎」総合22・1%、リアルタイム16・9%、タイムシフト5・8%
 2018年「西郷どん」総合21・9%、リアルタイム15・4%、タイムシフト7・6%
 2019年「いだてん」総合20・3%、リアルタイム15・5%、タイムシフト5・4%
 2020年「麒麟がくる」総合25・3%、リアルタイム19・1%、タイムシフト7・0%
 2021年「青天を衝け」総合26・3%、リアルタイム20・0%、タイムシフト7・5%
 2022年「鎌倉殿の13人」総合25・8%、リアルタイム17・3%、タイムシフト9・9%
 2023年「どうする家康」総合25・2%、リアルタイム15・4%、タイムシフト10・7%
 2024年「光る君へ」総合20・6%、リアルタイム12・7%、タイムシフト8・6%

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