古澤巖 週末サーファーやってます 年間150公演こなすパワフルさの源は海にありました

[ 2023年12月22日 05:00 ]

愛用している12フィートのボードと並ぶ古澤さん(本人提供)
Photo By 提供写真

 【だから元気!】著名人に健康や元気の秘訣(ひけつ)を語ってもらう企画「だから元気!」。今回はバイオリニストの古澤巖さん(64)です。年間約150公演をこなす日々でも、毎週末のサーフィンがライフワーク。海に入ることで仕事の活力をチャージしていました。(構成・塩野 遥寿)

 10年ほど前に宮崎県の日向で始めました。日向は世界大会もよく開催されるサーフィンが盛んな街。日向には約30年前からコンサートでよく訪れていたんですが、サーフィンなんて一生無縁だと思っていた。それがある日、いきなり連れていかれたんです。いつも僕を案内してくれるコンサートホール担当者の高校時代の同級生に無理やりね。で、やってみたらハマっちゃった。「これは楽しいじゃないか」と。

 最初は波に乗れなくて、ずっと海に入ってバチャバチャ遊んでいたんです。凄く疲れるけど、その後が物凄く気持ちいい。海の波動なのか、塩水のミネラルなのか。海は地球からのエネルギーをいただける場所で、僕にとっては海水が電池の液体みたいなもの。海につかっていれば「なんとかなる」と気分的に思うようになるんです。今はちょっとでも疲れたら海に入りますし、週末は海に行くと決めて仕事のスケジュールを組むようにしている。その分、平日が忙しくなってしまうんですけどね(笑い)。毎週毎週、海でリフレッシュしながらコンサートを続けているんです。

 基本的には比較的近い湘南の海に行っています。日向には月1回、多くて月3回。だいたい2時間ぐらいやっています。今乗っているのはグライダーという本当に珍しいタイプのボード。たまたまグライダー乗りの人に「乗ってみな」って言われて試してみたら「なんだこれ」と。普通のボードとまるで乗り味(乗り心地)が違う。楽器に例えるなら、バイオリンとコントラバスくらい違うかな。全長は12フィート(約3メートル60)。みんなが乗ってるのは長くて10フィート。波の上を滑っていく不思議な感じがして病みつきになったんです。まるで戦艦大和に乗っているようなんだ。

 サーフィンは演奏にバッチリ生きていますよ。ボードの上でリラックスするのってなかなか難しいんですが、これができると、ステージでの立ち方も変わってくる。この年になると足腰が弱くなって、屈伸が嫌になるんだけど、サーフィンはボードの上に立ち上がる時に必ず屈伸をするでしょ。だから足腰が自然に鍛えられる。それだけに俺、サーフィンをやっていないと弱っちゃうかも。サーフィンがないと俺、死んじゃうと思う(笑い)。

 バイオリンの演奏をするにはアスリート並みの体力がいるんです。サーフィンの他にも毎朝、専門トレーナーの下で30分ほど胸、背中、肩、脚と部位を4分割して筋トレをしています。筋力が付いたおかげで弾けるようになった曲もあるんですよ。

 ≪来年1月山本耕史とタッグコンサート≫俳優の山本耕史(47)とタッグを組んで開催するコンサートツアー「Dandyism Banquet2」が来年1月8日からスタートする。山本は「ミッキーマウスのような存在」だといい「歌ったり踊ったり、音楽だけでは足りない部分を表現してくれる。こんな人と出会えて幸せ」と信頼を寄せている。昨年初開催した第1弾と違い、今回は山本が演出、脚本を担当。「いろんな役を現場でやられている方。面白くなるに決まっている」と自信をのぞかせた。

 ◇古澤 巖(ふるさわ・いわお)1959年(昭34)7月11日生まれ、東京都出身の64歳。3歳でバイオリンを始め、桐朋女子高音楽科、桐朋学園大首席卒業。93年、日本たばこ産業(JT)のピース・ライト・ボックスのCMに出演し注目を浴びる。最新作は今年5月発売の「炎のヴァイオリン」。俳優としても活動し、11年にNHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」に出演した。

続きを表示

この記事のフォト

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2023年12月22日のニュース