寄席文字書家の橘左近さん死去　89歳　「笑点」の寄席文字担当

橘左近さん
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　寄席文字書家の橘左近（たちばな・さこん＝本名登内明人、とうち・あきと）さんが12日午後1時2分、腎不全のため埼玉県所沢市の病院で亡くなった。89歳。長野県出身。葬儀は家族葬で行い、後日、橘流寄席文字一門としてしのぶ会を開催する。

　日本テレビ「笑点」の番組内の寄席文字などを担当した。

　1961年に寄席文字の家元・橘右近氏の門下に入り、64年に一番弟子として左近の名を許された。新宿末広亭の看板の書も担当し、今年11月まで務めた。「笑点」の番組内寄席文字を師匠から引き継ぎ、カレンダー「笑点暦」も手掛けてきた。令和6年度分はすでに完成している。

　噺家の系図研究科として、著書「東都噺家系図」、共著「古今東西落語家辞典」がある。