古市憲寿氏 生活保護“毎日1000円”手渡しに「威圧的というか行政が上から指導するのはよくないと」

[ 2023年11月23日 09:13 ]

フジテレビ社屋
Photo By スポニチ

 社会学者の古市憲寿氏(38)が23日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。群馬県桐生市が同市の50代男性に生活保護費をまとめて支給せず、1日1000円ずつ手渡ししていたとして、群馬司法書士会が市に改善を要請したことについて言及した。

 群馬司法書士会によると、心不全や糖尿病を患い職を失った男性は7月に生活保護を申請し、8月から受給が決まった。市は男性に毎日市役所に来るよう求め、月―木曜は1000円、金曜は週末分を合わせた3000円を窓口で手渡ししていた。

 本来は月約7万円が支給されるのに、計3万円程度しか受け取っておらず、未支給分があることも説明されていなかったという。男性は10月に司法書士とともに市福祉事務所を訪れ、未支給分の約13万円を受け取った。

 要請書は「生活保護法や憲法に反するもので、責任は甚大」などと指摘した。厚生労働省保護課によると、生活保護費の支給方法に規定はないが、1カ月分をまとめて支給するのが一般的という。

 番組では、市の担当者が「債務者や浪費家の場合、金銭管理のため預かるケースがある」と話していると伝えた。

 これにMCの谷原章介が「行政が生活を指導するっていう、この言葉、ちょっと驚いたんですけどね」というと、古市氏は「なんで生活保護があるかって言うと、誰もが貧困になる可能性があるわけじゃないですか。普通に働いている人もある日、病気になるかも知れない。心を病むかも知れない。だから誰もが安心して暮らせるように、ということがあって生活保護っていう仕組みがあるのに、いざ生活保護の受給対象になった人に対して、ある種、威圧的というか行政が上から指導するのはよくないと思うんですね」と指摘。そして、「もちろん応援するっていう意味で仕事を見つけてあげるのはいいと思うんですけど、ある種、スティグマを与える。つまり偏見を与えて生活保護はダメなことなんだよっていうような印象を植え付けるみたいなことってのは本来は良くないとされるんですけど、やってしまっているというのは、この時代に合わないと思う」と自身の考えを述べた。

続きを表示

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2023年11月23日のニュース