きつね・大津 母が働き詰めだったゆえに…起こした騒動「母親が寝るというのを知らんから」

[ 2023年11月23日 21:54 ]

「きつね」の大津広次
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 お笑いコンビ「きつね」大津広次(34)が、23日放送のテレビ東京系「有吉ミュージックフェス」(後7・58)にVTR出演し、貧乏時代の家族のエピソードを披露した。

 大津の貧乏生活は、幼稚園時代に始まったという。「幼稚園くらいの時に、父親に当たる人が会社をやっていたんですけど、手形を悪い人に持ち逃げされてもうて。会社をつぶすことになってしまった。倒産という形で。何億くらいの借金ができてしまって」。両親は離婚し、父はフィリピンへ逃亡。保証人になっていた母が、数千万円の借金を負う生活になってしまったという。

 「お金を借りていたところが悪いところやったらしくて、きつい取り立てが来るんです。よう漫画で見るような」。取り立ての恐怖から逃れるため、つてを頼って住んだのが、リフォーム中で誰も住んでいない家。「ガランとした木だけの部屋。電気も通ってへんから。ガスも通ってないと思います。水道通ってたんかな?とにかく人の住む家じゃなかった」と振り返った。

 大津は3人兄弟。借金取りに見つからないように、家族4人が息を殺して生きていたという。「お母さんは借金返さなあかんからずっと働いてましたね。21時間くらい働いてました。休憩なしの21時間くらい働いてました」。母は朝に駐車場の草むしり、昼は家具店、夜は飲食店やスナックで、4つの仕事を掛け持ちしていたという。大津が1日に母と会えるのは、食事を届けに戻る、ほんの3分ほどの時間だけだったという。

 寝ずに働き続ける姿から、大津は「母親は寝ないもの」という勘違いをしていた。そのため、ある日、大騒動が。「1回だけ家で仮眠を取ると言って、寝てたんですよ。母親が寝るというのを知らんから、死んだと思ったんですよ。家族全員起こして、母親が死んだって、大騒ぎしたのをめっちゃ覚えてます」と明かした。

 当時の思い出の曲を聴かれると、テレサ・テンの「時の流れに身をまかせ」を挙げた。母が働くスナックに行くと、母がよく歌っていたといい、「何より会えてうれしい。何を思うというより、会えていることがうれしい」と、母への強い愛情を口にしていた。

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