「どうする家康」家康、苦渋の静観…お市様ロス広がる 気高き最期&美しき甲冑姿「女信長」「一瞬ラオウ」

[ 2023年8月6日 20:45 ]

大河ドラマ「どうする家康」第30話。羽柴秀吉の妻になることを拒否、誇り高き最期を選ぶお市の方(北川景子)は…(C)NHK
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 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は6日、第30話が放送され、女優の北川景子(36)が好演してきた織田信長(岡田准一)の妹・お市の方の最期が描かれた。SNS上には“お市様ロス”が広がった。

 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

 第30話は「新たなる覇者」。「伊賀越え」を成し遂げ、無事、浜松へ戻った徳川家康(松本潤)。一方、羽柴秀吉(ムロツヨシ)は織田家の跡継ぎを決める清須会議で、織田信長の孫・三法師を擁立しつつ、織田家の実権を握ろうとしていた。秀吉の動きが苦々しいお市の方(北川景子)は柴田勝家(吉原光夫)との結婚を決意。秀吉と勝家の対立が深まる中、家康は旧武田領に手を伸ばす関東の雄・北条氏政(駿河太郎)との一戦に臨むことに…という展開。

 天正11年(1583年)4月、賤ヶ岳の戦い。「柴田勝家と羽柴秀吉は、近江・賤ヶ岳にて激突。しかし、予想に反し、柴田勢は秀吉の調略による裏切りが相次ぎ、総崩れとなったのでございます」(語り・寺島しのぶ)

 幼少期に「お市様のことは、この竹千代がお助けします。必ず、助けます」と約束した家康だったが、苦渋の静観。勝家からの書状を読み、於愛の方(広瀬アリス)に「古い約束があってな。お相手は、ずっと覚えておったんじゃろう。なのにわしは、その約束を、一番果たさねばならぬ時に、果たせぬ。祈ることしかできぬ」と打ち明けた。

 お市も書状を書くが、長女・茶々(白鳥玉季)は「やはりお見えになりませんでしたな。見て見ぬふり」「徳川様は嘘つきということでございます。茶々はあの方を恨みます」と冷たく言い放つ。

 秀吉の使者が到着。お市は次女・初(古川凛)三女・江(有香)を抱き締め「早う行け」と告げ、自身は秀吉の妻になることを拒否。「一度ならず二度までも、夫だけを死なせて生き恥をさらすことこそ、地獄にいる兄に笑われようぞ。私は、誇り高き織田家の娘じゃ。男のように乱世を駆け巡るのが、我が夢であった。最後にほんの少し、その真似事ができた。この戦の総大将は、この市であると心得ておる!敗軍の将は、その責めを負うもの。一片の悔いもない。織田家は死なぬ。その血と誇りは、我が娘たちがしかと残していくであろう」――。

 部屋を出た茶々が戻ってくる。お市を抱き締め「母上の無念は茶々が晴らします。茶々が天下を獲ります」――。

 織田家の血筋を手に入れたい秀吉。茶々の頬に手をやると、茶々はその手を取り、両手で握る。企むような顔の後、微笑み。そして、サッと立ち去った。この時13歳の少女が、約30歳年上の武将を一瞬にして手玉に取った。

 越前・北ノ庄城は落城。勝家、お市は自害した。秀吉は節を付けて「白兎、白兎。白兎、白兎」とつぶやく。家康は「秀吉は、わしが倒す」――。

 SNS上には「お市様、最期まで凛々しゅうございました(泣)」「北川景子さん、美しく凛々しくて女信長」「甲冑姿のお市様が想像を超える美しさ」「お市様が一瞬(北斗の拳の)ラオウだった」「お市が勝家に嫁いだのも秀吉への復讐。茶々が秀吉の側室になったのも秀吉と家康への復讐。もう恨みと怨念が渦巻き、憎悪だけが増幅していく今回」などの声が相次いだ。

 次回第31話は「史上最大の決戦」(8月13日)が放送される。

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