「作家は歌う!」第1回公演 「倖せにしてね」「こぼれ月」など約600曲生んだ大谷明裕氏が熱唱

[ 2021年9月17日 04:00 ]

企画ライブ「作家は歌う!」の第1回公演で熱唱する大谷明裕氏
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 作曲家やプロデューサーらが、手がけた曲を自分で歌う企画ライブ「作家は歌う!」の第1回公演が16日、東京・赤坂のライブハウス「MZES東京」で行われた。

 制作側のアーティストには、もともと歌手や演奏家を目指していた人や、元々は表に立つ側だった人が多い。名曲を作った人が、自らの声で歌うことで、名曲が生まれ落ちたその時の姿を感じる場をつくるというコンセプトで企画された。

 記念すべきトップバッターとなったのは、長山洋子「倖せにしてね」田川寿美「こぼれ月」など約600曲を生んだ作曲家の大谷明裕氏(67)。早大在学時からバンド活動をしており、作曲家となった後も「大谷めいゆう」名義で歌手活動をしている。

 この日は、1983年「秋冬」が76万枚のヒットを記録したことで知られる歌手の原大輔(66)をゲストに迎え、新型コロナウイルス感染対策の一環として、静かなアコースティックライブ。自らのバンドを率いて01年に小金沢昇司(63)に提供した「ありがとう…感謝」など15曲を披露した。

 本格的なライブ演奏は3年ぶりといい「ちょっとドキドキしている」と笑いつつも、渋みのある歌声を聴かせた。今回の企画ライブについて「作家って出たがりが多い。三木たかし先生なんかも弾き語りが好きだったし、いいんじゃないですかね」と笑顔を見せた。

 「自分の作品を歌手が歌ってるのを聴いて“俺はこう歌いたい”と思うことは多い。どの曲も自分で作ったという思いがある。稚拙かもしれないけど、曲を作った時に、こういう思いで作ったんだというのが(聴く人に)伝われば」と話した。

 今後は11月2日に83年の都はるみ(73)とのデュエット曲「浪花恋しぐれ」などで知られる作曲家の岡千秋氏(70)、11月下旬に「吾亦紅」をヒットさせ「すぎもとまさと」名義で07年のNHK紅白歌合戦に出場した作曲家の杉本眞人氏(72)が同所で公演する。以降も弦哲也氏(74)らが登場する予定だ。

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