中川大志 中学部活以来のバスケ「体の衰えに落ち込むことから…」

[ 2020年1月25日 12:04 ]

BS-TBSの開局20周年記念ドラマ「左手一本のシュート」の発表会見に出席した中川大志
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 俳優の中川大志(21)が25日、都内で開かれたBS―TBSの開局20周年記念ドラマ「左手一本のシュート」(3月14日後9・00)の発表会見に出席した。

 高校入学直前の2010年4月に脳出血で倒れ、一度はバスケットボールの道を絶たれた田中正幸さんの実話を元にしたドラマ。右半身まひで選手復帰は絶望と思われたが、懸命なリハビリでコートに復活。インターハイ予選で左手一本のシュートを決めた。その軌跡を描いた島沢優子さんのノンフィクション小説「左手一本のシュート~夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活」を、中川の主演でドラマ化する。

 田中さんを演じる中川は「資料や小説を読んで、ドラマのような話だと思った。僕も正幸さんの人生を生きてみたいと思った」と話した。正幸さんに直接会って話を聞いたほか、病院の医師やリハビリ指導者からも当時の様子を聞いて役作りをしている。「歴史上の人物を演じたことはあるけど、(現代の)当事者の方を演じるのは初めて。“こんな風だったよ”と教えていただけることはとても心強いです」と話した。撮影現場も実話と同じ場所を多く使っており「どんな景色見てたのかなと想像できる」と話した。

 自身も中学時代にバスケット部で活動。起用理由も「バスケットボールの経験がある人がいいと思った」(プロデューサー)というものだ。昨年12月から感覚を取り戻すべく練習に励んでいる。

 「ここまでがっつりやるのは中学生の部活以来。久々にボールを持ってバスケをして、まず体の衰えに落ち込むことから始まった」と苦笑。体を鍛えるなど現在も運動は続けているものの「バスケは運動量が多いスポーツなので、体力面と勘を取り戻すことを頑張っています」と、自らも復活を目指している。「朝9時集合で走らされたり、朝練ですよね。でもチームメートと青春してます」と笑顔で話した。

 正幸さんは現在、競泳でのパラリンピック出場を目指している。ドラマ化が決定し「すごく光栄」と喜んでいる。「2010年を振り返ると内容の濃い1年で、1年休学をしましたが、“諦めない心”を学んだ高校3年間だったと思い出しました。中川さんが主演と聞き、こんなイケメンが…と困惑しました。役になりきる姿は圧巻だと思います。ラストの試合シーンはもちろんのこと、チーム全員が一緒に泣いてくれたシーンを注目ポイントに挙げたいと思います」とコメントを寄せた。

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