NHK放送総局長 ラグビーW杯南ア戦40%超えに「テレビの同時性をまざまざと感じた」

[ 2019年10月23日 15:51 ]

令和初の平均視聴率40%超えを記録した南アフリカ戦(撮影・吉田 剛)
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 NHKの木田幸紀放送総局長が23日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、令和初の視聴率40%超えとなったラグビーW杯準々決勝日本―南アフリカ戦について言及した。

 NHKでは、総合テレビでラグビーW杯の準々決勝「日本―南アフリカ」(後7・10~9・26)を生中継し、平均視聴率は41・6%、瞬間最高視聴率は49・1%を記録。これは今年放送された全番組を通して、13日に生中継されたラグビーW杯「日本―スコットランド」(日本テレビ、後7・30~9・54)の39・2%(瞬間最高53・7%)を上回り、1位に。令和初の40%超えの快挙となった(数字はすべて関東地区、ビデオリサーチ調べ)。

 NHKは当初、BS1での放送を予定していたが、日本が勝ち進んだため大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」を休止するなどし、総合テレビでの生中継に変更した。放送された午後7時10分からの136分間の前4週の平均視聴率(8・2%)から5倍以上の大幅アップ。ONE TEAM旋風がお茶の間を席巻したことを示した。

 木田総局長は日本代表の戦いぶりに「最後まで素晴らしいものだった。選手、スタッフなどに心から敬意を表したい」と称賛したうえで、「各地の競技場で行われたW杯に多数のファンが詰めかけていただいた。会場がどこも満員の様子でした。そういった選手たちの活躍と観客の方々の熱い応援、あとテレビの前での声をからして応援した視聴者の皆さんの全部が合わさったパワーがああいう視聴率の数字になった」と分析。「それこそ、30年前、50円前だったらわかるんですが、令和元年のこの時代に、リアルタイムでここまで視聴率が取れるということは、あらためてテレビの同時性に強みがあるとまざまざと感じた」と話した。 

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