ピエール瀧被告降板「居眠り磐音」 複数俳優が代役に志願していた…本木監督「感謝したい」

[ 2019年4月4日 19:19 ]

映画「居眠り磐音」プレミアイベントに出席した、前列左から、杉野遥亮、芳根京子、松坂桃李、木村文乃、柄本佑。後列左から、西村まさ彦、中村梅雀、柄本明、原作・佐伯泰英氏、本木克英監督
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 映画「居眠り磐音」(5月17日公開、監督本木克英)プレミアイベントが4日、東京都内で行われ、松坂桃李(30)、木村文乃(31)らキャストとメガホンをとった本木克英監督(55)が登壇した。

 同映画には麻薬取締法違反容疑で逮捕され、2日に起訴された俳優のピエール瀧被告(51)が出演しているが、代役に奥田瑛二(69)を立てて撮り直しされ、予定通り5月17日に公開される。出演者逮捕の影響により、この日は映画の上映は中止に。冒頭、主演を務めた松坂は「本編をお届けできない中、こんなにたくさんの方が来てくれてありがとうございます。たくさんの人の支えと応援があり、無事に公開します」と改めて報告した。

 本木監督は「思わぬことで心配させてしまいましたが、撮影の目処が立った。なんとかギリギリに仕上げてさらにアップグレードしてお届けしたい」と意気込み、代役の奥田に対しては「心より感謝申し上げる」と述べた。また、「事件直後に何人もの俳優さんが『自分でよければ(代役を)やるよ』と声をかけてくれた」ことを明かし、「この場を借りて感謝したい」と再び頭を下げた。

 舞台あいさつにはゲストとして原作者の佐伯泰英氏が登場。佐伯氏は映画撮り直しついて「あの日以来、必要なかった膨大な作業にスタッフの方がいまも費やされています。1人の反社会的な行動によって製作が頓挫しかけた」と触れ、「今回の製作委員会の勇気ある差し替え、再撮影の決断、スタッフの再挑戦を全面的に支持する。難関を乗り越えて完成へと振り絞る力を見て必ずいい作品になると確信しました」と語った。

 昼間はうなぎ屋、夜は両替屋の用心棒として悪と戦う浪人の活躍を描いた物語。佐伯氏は松坂の演技を「主人公の新たなる解釈、切ないほどに強く優しい、新鮮な演技で挑戦してくれた」と絶賛。佐伯氏は松坂の芝居に刺激され、短編小説を描き下ろし。“エピソードゼロ”として劇場で限定配布れることが決まった。

 そのほか芳根京子(22)、柄本佑(32)、杉野遥亮(23)、西村まさ彦(58)、中村梅雀(63)、柄本明(70)も登壇した。

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2019年4月4日のニュース