NHK会長 ピエール瀧被告関連作品の配信停止は「公共放送として判断」 損害賠償請求は今後検討

[ 2019年4月4日 15:54 ]

ピエール瀧被告
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 NHKの上田良一会長(69)が4日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、大河ドラマ「いだてん」にレギュラー出演していた、コカインを摂取したとして麻薬取締法違反の罪で起訴されたピエール瀧(本名・瀧正則)被告(51)について言及した。

 瀧被告は「いだてん」で主人公・金栗四三(中村勘九郎)にマラソン用の足袋を提供する足袋屋「播磨屋」の主人・黒坂辛作役を演じていたが、出演シーンをカットし、俳優の三宅弘城(51)が代役として撮り直すことが決定。三宅は28日放送の第16回から登場する予定。同局としては、そのほか、瀧被告が出演していた作品の配信中止などの措置を取っている。

 今回の事件について、上田会長は「大河ドラマの出演シーンのカットとか、NHKオンデマンドの配信も取りやめているということで、こういった対応を取らざるを得なかったことに関しましては、大変遺憾に感じております」とした。

 NHKオンデマンドについては有料配信となるため、「やりすぎでは?」との声もあるが、「さまざまなご意見があることは承知いたしておりますが、そうした意見も踏まえて、公共放送としてNHKとして適切に判断していきたい」とし、当面配信は停止するとした。

 損害賠償請求について、担当者は「今も当面の番組対応を進めているのが正直なところ。そこを優先しており、賠償うんぬんということはこの後検討していく」と話すにとどめた。

 瀧被告の起訴を受け、所属事務所は瀧被告のマネジメント契約を解除したと発表している。

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2019年4月4日のニュース