也哉子さん 裕也さんへの複雑な思いのみ込んで「最後は彼らしく送りたい」

[ 2019年4月4日 05:30 ]

内田裕也さんのお別れの会「Rock’n Roll葬」

<内田裕也・お別れの会>謝辞を述べる喪主の内田也哉子(撮影・吉田 剛)
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 喪主あいさつの終盤に「最後は彼らしく送りたい」と切りだした也哉子さん。英語で「ファッキン、ユウヤウチダ(内田裕也のくそったれ)」「ドント・レスト・イン・ピース(安らかに眠るな)」「ジャスト、ロックンロール」と結んだ。

 73年に結婚した裕也さんと樹木希林さんの夫婦は、1年半後に裕也さんが家を出る形で別居。離婚はせず、別居したままの婚姻関係を40年以上続けた。母と2人きりの生活で育った也哉子さんは、父と一緒に過ごした時間は数週間にも満たなかったという。裕也さんのことをいまだに「理解できない」とし「私の心は涙でにじむことさえ戸惑っている」などと率直な思いを交えながら話した。

 別居原因は、裕也さんの浮気などにあったとされる。だが、希林さんは晩年、心苦しさを娘に明かしていた。「自分は妻として名ばかりで、夫に何もしてこなかった」「こんな自分に捕まっちゃったばかりに…」。そんな思いからか、希林さんは裕也さんの恋人へあらゆる形で感謝を示していたという。

 こうした関係がふに落ちなかったという也哉子さんも「このある種のカオスを私は受け入れることにしました」と今の心境を吐露。「2人の遺伝子は次の時代へと流転していく。この自然の摂理に包まれたカオスも、なかなか面白いものです」と静かに語った。

 也哉子さんの長男でモデルのUTA(21)、次男の玄兎くん(9)も、夫の本木雅弘(53)とともに裕也さんを送り出した。本木は「自分のように小さくまとまっている男からすると、裕也さんは永遠の憧れ」としんみり。最後に掛けたい言葉を聞かれると「ロックンロールしかない」と笑みを浮かべ「あの言葉の中には、全ての矛盾といら立ちと、解消されていく祈りが込められている」と語った。

 ◯…芸能関係者950人と一般ファン750人が参列したお別れの会。かつて裕也さんが出演した日清のカップ焼きそば「U.F.O.」と、「内田裕也 Rock’n Roll」とデザインされた缶バッジ、そしてポストカードが会葬御礼として配られた。

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