ゴクミ、23年ぶり女優復帰「ただいまという感覚」山田洋次監督の手紙で即決

[ 2018年11月1日 05:30 ]

映画「男はつらいよ50 おかえり、寅さん」の製作発表に出席した後藤久美子
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 1980年代後半から90年代にかけて活躍した“ゴクミ”こと後藤久美子(44)が、23年ぶりに女優復帰することになった。31日に都内で行われた映画「男はつらいよ50 おかえり、寅さん」(仮題、19年12月27日公開、監督山田洋次)の製作発表会見で明らかにした。

 後藤は95年公開の「男はつらいよ 寅次郎紅の花」に出演して以降、映画やドラマには出ることはなく、元F1レーサーのジャン・アレジ氏(54)と婚姻届を提出しない形で結婚生活を送り、現在はスイス・ジュネーブで暮らしている。会見の冒頭では「皆さん、ごぶさたしております」と笑顔を見せた。

 久々の出演の決め手は、自宅に届いた山田監督からの出演依頼の手紙。長文で「どうしても君が必要だ。どうにか考えてもらえないだろうか」などとつづられており、「読み終える頃には引き受ける、引き受けないを選ぶ権利はないと思った」と即決したという。

 撮影は10月20日からスタートし、クランクアップは今月末の予定。女優としてのブランクについては「不安に思っていたけれど、昔のスタッフさんもいて“ただいま”という感覚でした。とても心地がいい」と話した。関係者によると、今後の仕事は未定だが、オファーがあれば検討していくという。

 「…おかえり、寅さん」は96年に亡くなった渥美清さん(享年68)主演の国民的シリーズの22年ぶりの新作。吉岡秀隆(48)演じる寅さんのおい・満男が、初恋の人であるイズミ(後藤)と再会することから物語が始まる。過去の作品の映像と新たに撮影したパートを織り交ぜて描く。

 会見には寅さんの妹・さくらを演じる倍賞千恵子(77)や、前田吟(74)、夏木マリ(66)、浅丘ルリ子(78)らも出席した。

 ▽男はつらいよ 故郷の東京都葛飾区柴又をこよなく愛する「フーテンの寅」こと車寅次郎が巻き起こす、笑いあり涙ありの人情喜劇。毎回、旅先で出会う「マドンナ」にほれるものの、成就しないのがお決まりのパターン。1969年に第1作「男はつらいよ」が公開され、97年の「…寅次郎ハイビスカスの花 特別編」まで49作を公開。新作はシリーズ50周年プロジェクトとして製作。主演の渥美さんの登場シーンは過去作の映像を再編集する。

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