勘三郎さんの“演出”か…「平成中村座」初日に吉兆「彩雲」 七之助「孫も奮闘しております」

[ 2018年11月1日 12:52 ]

開場を知らせる「一番太鼓」に立ち会う中村七之助(右)
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 2012年に死去した中村勘三郎さん(享年57)をしのぶ七回忌追善興行「平成中村座 十一月大歌舞伎」(26日まで)が1日、東京・浅草寺境内の仮設劇場で初日を迎えた。

 午前10時に開場を知らせる儀式「一番太鼓」が行われ、勘三郎さんの息子、中村七之助(35)が立ち会った。「父はまさか、こんなに早く自分の追善が中村座で行われるとは思っていなかったでしょう」とあいさつした。

 今回の公演には中村勘九郎(36)の長男中村勘太郎(7)と次男中村長三郎(5)も出演。七之助は「今回の舞台は(勘三郎さんの)孫も奮闘しておりますので、自分が出演するはずでしたから、さぞかし悔しがっていることでしょう」と語った。

 また、ちょうど「一番太鼓」を打ち鳴らす直前には、吉兆とされる雲が虹色に輝く気象現象「彩雲」もみられた。サプライズ好きだった勘三郎さんが天国から見守っているかのような演出に、観客からも歓声があがった。

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