子供たちへアニメだから伝えられること…長く放送してほしい「ちびまる子ちゃん」

[ 2018年9月7日 09:10 ]

「ちびまる子ちゃん」(C)さくらプロダクション/日本アニメーション
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 フジテレビの10月改編発表会見が行われ、その席で齋藤翼編成センター編成部長が、乳がんのため死去した漫画家さくらももこさん(享年53)原作の人気アニメ「ちびまる子ちゃん」について言及。「安心して見られるコンテンツなので、これからも長く歴史を積み上げていける番組として大切にしていきたい」と語った。

 この言葉通り、番組が長く続くことを願いたい。子供向けのアニメ番組で現在、ゴールデンタイムで放送されているのは「ちびまる子ちゃん」や「サザエさん」など数えるほど。その「ちびまる子ちゃん」や「サザエさん」も、かつては安定して10%以上の視聴率が期待できる人気番組だったが、最近は1ケタを記録することもあるなどやや低迷。一部では、両番組の終了が検討されているとの報道もあった。

 確かにテレビ局にとって子供向けアニメは放送しにくいコンテンツになっている。少子化に加え、塾や習い事でゴールデンタイムに自宅にいない子供も多い。ゲーム機やスマートフォンが普及し、子供のアニメ離れは加速する一方だ。

 しかし、アニメは長い間、家族や正義の大切さを子供に伝える役割を担ってきた。子供が見ることができる番組、家族そろって見ることができる番組を作り続けることも、テレビの責任であるはずだ。

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2018年9月7日のニュース