カンヌ映画祭 是枝裕和監督「万引き家族」パルムドール受賞 日本作品21年ぶり5作品目の快挙

[ 2018年5月20日 03:23 ]

映画「万引き家族」を引っ提げてカンヌ国際映画祭に参加、レッドカーペットに登場した是枝裕和監督。最高賞「パルムドール」に輝いた(C)2018「万引き家族」製作委員会
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 フランス南部で開催されていた第71回カンヌ国際映画祭の授賞式が19日夜(日本時間20日未明)に行われ、コンペティション部門に日本から出品された是枝裕和監督(55)の長編14作目となる最新作「万引き家族」(6月8日公開)が最高賞「パルムドール」を受賞した。1954年の衣笠貞之助監督「地獄門」、80年の黒澤明監督「影武者」、今村昌平監督の83年「楢山節考」、97年「うなぎ」に続く邦画21年ぶり5作品目の快挙となった。

 家族の在り方を問い続けてきた是枝監督が、今度は東京の下町を舞台に万引で生活費を稼ぐ一家を描く入魂作。息子・祥太(城桧吏)と協力して万引を重ねる父・治をリリー・フランキー(54)、その妻・信代を安藤サクラ(32)、信代の妹・亜紀を松岡茉優(23)、家族の“定収入”として年金をアテにされる祖母・初枝を樹木希林(75)が演じる。

 是枝監督のカンヌ映画祭参加は7回目、コンペティション部門出品は「海街diary」以来3年ぶり5回目。04年の「誰も知らない」は当時14歳の柳楽優弥が男優賞、13年の「そして父になる」は審査員賞に輝いた。

 今年のコンペ部門は全21作品、審査委員長は女優ケイト・ブランシェット(49)。

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2018年5月19日のニュース