加山雄三 星さん悲報に「澄ちゃんの存在は永遠」、役名で悼む

[ 2018年5月19日 05:30 ]

94年9月、NHKのドラマの制作発表でポーズを取る加山雄三と星由里子さん
Photo By スポニチ

 心房細動および肺がんのため16日に京都市の病院で74歳で死去した女優星由里子(ほし・ゆりこ、本名清水由里子=しみず・ゆりこ)さんの悲報に触れた芸能関係者が18日、悲しみのコメントを寄せた。映画「若大将」シリーズで共演した加山雄三(81)は「澄ちゃんありがとう」と、星さんが演じたマドンナの名前を使って追悼。葬儀は家族葬で営み、後日「お別れの会」を行う。

 星さんの訃報を所属の東宝芸能が18日に正式に発表した。関係者によると、昨年秋に心房細動(不整脈)が出て治療を始め、年明けに肺がんが見つかった。5月に入って体調の不調を訴えて入院。不整脈を抱える中でどういう治療が効果的かを医師と相談していた直後に容体が急変し、16日午後11時5分に夫の清水正裕氏にみとられて息を引き取った。

 1月に中国映画、2〜3月に日本映画と、未発表の作品に2本出演し3月末に行われた東宝芸能の年度末懇親会にも出席。「痩せていることもなかったし、お元気で病気ということを感じさせなかった」と関係者は説明。がんが見つかった後も「仕事を入れてね」と要望するなど前向きだったという。

 スクリーンや舞台を爽やかに彩った星さん。1961年に始まった「若大将」シリーズで、全17本のうち第12作「リオの若大将」(68年)まで恋人・澄子を演じた星さんとの突然の別れに加山も言葉を失った。

 「僕は君が先に逝ったことを信じたくないけど…澄ちゃんの存在は永遠だよ。若大将映画の中でマドンナの澄ちゃんは見事に若大将と青大将を盛り上げてくれました。感謝の心いっぱいでお見送りしたいと思います」

 05年から14年まで、5度も「北島三郎特別公演」に花を添えた星さん。北島も「悲しみで胸がいっぱいです。公演中も常に明るくスタッフや共演者にも分け隔てなく接してくれて、俳優としても人間としても素晴らしい方でした」としのんだ。

 ▼司葉子 全く突然で驚きです。星さんのデビュー作は東宝映画「すずかけの散歩道」で私と共演でした。後に舞台でも共演し、とても頑張り屋さんでした。強力なライバルがいなくなって残念です。

 ▼沢口靖子 映画やドラマで娘役をさせていただきました。共演させていただくたびに「あなたにぴったりの役ね」「あなたの代表作になると良いわね」と穏やかに優しくお声を掛けてくださったことは忘れられません。

続きを表示

この記事のフォト

2018年5月19日のニュース