西城さん 懸命リハビリ「ローラ」振り付けできるまで回復も「ファンの前で」かなわず

[ 2018年5月19日 09:00 ]

西城秀樹さん訃報から一夜

ステージでファンの前に立つために懸命にリハビリに取り組んだ西城秀樹さん
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 2度の脳梗塞で右半身にまひが残っていた西城さんが、リハビリを続けることで念願だった「傷だらけのローラ」の振り付けができるまでに回復していたことが分かった。3年にわたり西城さんを支えた都内のリハビリ施設「ジェイアールワークアウト」の大明龍八院長(57)は「もっと練習すればファンに見せられるところまで来ていた」と振り返った。

 西城さんは03年6月に最初の脳梗塞を発症。1年半後にステージ復帰するも、11年12月に再発。その後はしびれや目まい、全身の痛みに苦しむ日々が続いた。同施設を訪れるまで病院探しにも苦労し、1カ月以上続いた所はなかったという。15年に同院長に出会った時も「車椅子姿で5秒も立っていられない状態」だった。

 同施設に通う中、1カ月後にはしびれが軽減され、数カ月後にはめまいの症状も緩和。仕事のない日は、ほぼ毎日3時間のリハビリに取り組んだ。約1年で「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」の振り付けができるまで回復し、2年目には「傷だらけのローラ」の練習も開始。容体が急変し、自宅から救急搬送された先月25日も同施設でリハビリを行い「また明日もよろしく」とあいさつを交わしたという。

 「どうしてもファンの前で歌いたいんだ」とステージにこだわった西城さん。激しい振り付けで知られるローラを歌うことはかなわなかった。

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