安室奈美恵　ラスト紅白…涙の熱唱「私らしく引退の日迎えたい」

最後の紅白で熱唱する安室奈美恵
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　「第６８回ＮＨＫ紅白歌合戦」が３１日、東京・渋谷のＮＨＫホールで行われた。９月に引退する安室奈美恵（４０）が特別枠で１４年ぶりに出演。「私らしく引退の日を迎えたいと思います。応援よろしくお願いします」と呼びかけ、局内のスタジオから歌声を届けた。対戦は３年ぶりに白組が勝ち、対戦成績を３７勝３１敗とした。

　日本中が注目した安室は白いジャケットにスカート姿。２５年の活動を振り返るＶＴＲ明けに、局内のスタジオからの中継で姿を見せた。総合司会の内村光良の問いかけに「とにかくいろいろ経験させていただいて充実した２５年でした」と感謝の言葉を並べた。視聴者へのメッセージを求められると「９月に私は引退いたします。私らしく引退の日を迎えたいなと思っていますので、応援よろしくお願いします」と呼びかけた。声は時折震え、何度も手で顔をあおぎ、緊張した様子だった。歌唱したリオ五輪のＮＨＫテーマ曲「Ｈｅｒｏ」については「目標に向かって頑張っている人たちへの応援ソング。自分自身もこの曲に励まされています」と語った。

　白い柱が並ぶ奥行きのあるセットで歌い上げた。歌い終えると必死に笑みを浮かべたが、映像が会場に切り替わる直前には涙がこらえられず、口元に手を当てた。注目のステージを終えても、ゆっくり休んではいられない。来月からは、ソロ歌手史上最多記録となる７５万人動員のラストツアーがスタート。今月中にリハーサルに入るとみられ、引退するデビュー日の９月１６日までライブ漬けの日々となる。

　ベスト盤「Ｆｉｎａｌｌｙ」の売り上げは１９０万枚。ダブルミリオンを目前にしており、新年から話題が尽きない日々が続きそうだ。