18年ブレーク必至!“沖縄民謡界の最終兵器”護得久栄昇会長「チャメ!」

[ 2018年1月1日 17:00 ]

記者の質問に答える護得久栄昇
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 スポニチの2018年イチ推しの大御所芸人は“沖縄民謡界の最終兵器”護得久(ごえく)栄昇会長(66)だ。昨年発売した「愛さ栄昇節」がヒットするなど地元・沖縄ではテレビやCMで引っ張りだこ。常に上から目線で、周囲に忖度(そんたく)をゴリ押しするキャラクター。満を持して全国進出を目指すが、「たーがしーじゃか?(誰が先輩なのか?)、あんた方が盛り上げるんだよ、分かるよね?」と我が道を突き進む。

 「チャメ!チャメ〜!アッチャメ〜!」。沖縄民謡に、人生の年輪を感じさせる御大のお囃子(はやし)が重なる。「愛さ栄昇節」は、地元の保育園児がマネするなど老若男女に愛されている。着流しの角刈りにゴルゴ13のような眉に深いシワ…。1980年代の沖縄民謡界に多かった大御所を思い起こさせるような見た目と常に上から目線な言動がウケている。

 「三線(さんしん)と民謡を40年続けている。お笑いはアルバイトでやっているよ。クース(古酒)のように寝かせた歌と私の素晴らしさにやっと世間が気づいたよね」

 昨年1月に開催されたお笑いコンテスト「O―1グランプリ」に初参戦したことで火がついた。10月には勢いあまって、「本人以外、すべて本物」というコンセプトで一流ミュージシャンを集めたアルバム「護得久栄昇大全」まで発売。「愛さ栄昇節」「汝ぐとーるむんが」「たーがしーじゃか」の3曲が「沖縄ちゅらサウンズ」1位となったのも話題で、地元でCM9本に出演するなどブレーク中だ。

 「昔は週に1、2回しか仕事がなかったのが去年10倍以上になった。休みもないね。iTunesの歌謡曲アルバム部門では和田アキ子、山口百恵、JUJUを抑えて1位になった。この3人は“こいつ誰だ?”と思っているだろうね」

 昨年10月には東京にも初上陸している。日比谷野外音楽堂で行われた「琉球フェスティバル2017」に参加し、「たーがしーじゃか」を熱唱して拍手を浴びた。会長いわく、門下生は約6000人おり、夏川りみ(44)、天龍源一郎(67)、元メッツの小宮山悟氏(52)らも名を連ねている。

 「愛さ…」の中では「沖縄に著作権はないよ〜」と叫んでいる。むちゃくちゃなメッセージだが、それは「歌はどこまでも自由である」という意味だ。愛と平和をテーマに掲げ、「護得久は沖縄のミッキーマウス、手の届く大御所。みんなが笑顔になることを考えての上から目線、分かるよね?」と苦み走った顔を向けた。1月にはラップ「わかるよね口説2017」の発売を予定しており、さまざまな護得久プロジェクトも進行している。

 「今年はNHK紅白歌合戦出場とレコード大賞の企画賞が欲しいよね。あなた、票とかツテとか持ってないの?わざわざ沖縄から銀座まで足を運んだんだよ。普通はあんた方から来るべきだよね、分かるよね?」。あくまで自分を中心に世界は回る。“護得久流マイウェイ”に世間が笑い転げる日も近い。

 ≪芸能界は「チンダミすべき」≫不倫騒動が多発する最近の芸能界に護得久会長は「チンダミすべき」と力を込めた。「チンダミ」は三線を調律するという意味で、「調子のおかしいものを直す」との拡大解釈で会長がよく使うフレーズでもある。自身は「ノースキャンダル。超ホワイトだよ」と言いつつ、全国区になった場合のことを危惧。「もしグレーになったら、そこはスポニチが止めなさい。私をチンダミしなさいよ。分かるよね?」と、なぜか懇願していた。

 ◆護得久 栄昇(ごえく・えいしょう)1952年(昭27)1月1日生まれ、沖縄県出身。沖縄民謡歴40年。護得久流民謡研究所会長。産声は「チャメ〜!」だったという。17年1月の「O―1グランプリ」でお笑いコンビ「ハンサム」=金城博之、仲座健太=のコントでメディア初登場となった。

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