古舘伊知郎 報道を経た新境地「フルタチさん」異色バラエティーに

[ 2016年11月6日 15:00 ]

「報道ステーション」卒業後初のレギュラー番組となるフジテレビの新バラエティー「フルタチさん」が新境地になりそうな古舘伊知郎

 今年3月31日にテレビ朝日「報道ステーション」を卒業して以来、フリーアナウンサー・古舘伊知郎(61)の初のレギュラー番組となり、注目されるフジテレビ「フルタチさん」(日曜後7・00~8・54)が6日、スタートする。プロレス・F1実況→バラエティー司会→報道キャスターと40年近くテレビ界の第一線を走り続ける稀代のしゃべり手の新番組は、さらなる新境地になりそうだ。

◆小池都知事のしゃべりマネる?「チェンジ・オブ・ペースで」

 同局10月改編の目玉の1つで、民放各局の人気番組・新番組が並ぶ日曜午後7時の激戦区において2時間を託す。“タテの流れ”は「サザエさん」(日曜後6・30)→「フルタチさん」になり、古舘は「『サザエさん』終わりから、僕が猛り狂っているのを視聴者の皆さんは果たして見たいでしょうか?年齢を重ねた人間のしゃべりというものがあって。ニコッと笑ったり、間を置いたり、イヤミな英語を挟んでから流暢に日本語で構成したりという小池百合子東京都知事のようなしゃべりが私好きなんです」と冗談めかして笑いを誘いながら、自身の課題を挙げた。

 「(小池都知事の)あのテクニックに今こそ学びたい。(スピードに緩急をつける)チェンジ・オブ・ペースで、低いペースから入って『何だ、古舘、元気ないね』と言われかかったら、少し強めに出る。『うるさいな』と言われる手前で引っ込む、みたいなことにトライしなきゃいけないと思います。こういう振幅は今まであまりやれていない。F1の実況中継なら2時間半しゃべり続ける。『報ステ』ならドーンとトーンを落として、ゆっくりしゃべる。どちらかと言うと、極端から極端へ、みたいなところがあったので」。国民的アニメから続く日曜夜の時間帯を意識する。

◆番組タイトルは「サザエさん」影響、雰囲気も「ポワ~ンと」

 番組名の由来についても「(番組の雰囲気に)ポワ~ンとした、ほのぼのした感じはどこか出していかないと。『サザエさん』が“さん”だったから『フルタチさん』にしたんですよ」と明かし「意味不明でしょ。僕は最後まで反対で『偏らない健全な番組』というタイトルにしたかったんです。散々12年間『報ステ』で偏っていると言われましたから」とジョークを飛ばした。

 その「報ステ」は「12年間やらせていただいたことが僕のすべてだと思っています。あそこで苦労したことも、苦労して少し学ばせていただいたことも、やり切れないで終わってしまった悔しさも。全部含めて僕を構成しているんです」と言わしめる大きな経験。古舘やゲストが今まで気になっていた世の中のあらゆる「ひっかかる」ことを斬る今回の新バラエティーに生かされる。

 10月26日に行われた初回収録後の囲み取材で「こんな仰天ニュース、こんなビックリ映像というのは各局やりますよね。そういうのは極力やめて、未解決のまま毎日やり過ごすような“ひっかかる”ことにスポットを当てて、ポワ~ンとした、のほほんとした空間の中でトークをしてみたい」としながら「ただのバラエティーじゃつまらない」と今後は“ニュースの視点”も入れたい意向も示した。「最近のニュースは一辺倒にしか伝えない。独自の視点で、いろいろなものを見ていきたい」。質疑応答の間、今年のノーベル文学賞を授賞決定後に沈黙を続けた米シンガー・ソングライターのボブ・ディラン(75)や大麻取締法違反(所持)で逮捕された元女優の高樹沙耶容疑者(53)について持論を展開した。

 最近のバラエティー番組については「視聴者の方が1秒で生理的につまらないと判断したら、パッと別のチャンネルに変えたり、あるいはテレビを消したりできる時代。そうなると、おもしろい部分を1時間つないだ全編予告編みたいな番組もある。それは飽きさせないですよね」と分析。「全編ハイライトみたいな番組も成立する時代に、正反対の番組をやりたいんですよ。つまらない部分は編集で切り刻むと言っておきながら、ポワ~ンとデレッと使って、デレッと放送して終わりたいという気持ちもあります。そこは、せめぎ合い。あまりテンポよくやっちゃっても」と展望した。

 メリハリのある古舘節、独特なニュースの切り口、心なごむ“日曜気分”が融合。どのような化学反応を起こすのか。異色のコンテンツになりそうだ。

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