平幹二朗さん 通夜 元妻・佐久間良子ら参列 三田佳子「突然なので衝撃」

[ 2016年10月27日 19:12 ]

平幹二朗さんの祭壇
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 急逝した俳優の平幹二朗さん(享年82)の通夜が27日、東京・港区の青山葬儀所でしめやかに営まれ、元妻で女優の佐久間良子(77)をはじめ、北大路欣也(73)、三田佳子(75)、内野聖陽(48)、渡辺謙(57)、南果歩(52)らが弔問に訪れた。

 「シンプルに送り出したい」という遺族の思いから戒名はなし。3年ほど前に撮影したプロフィル写真を使用した遺影を、バラ、カーネーション、トルコキキョウ、胡蝶蘭など約3000本の花で飾られた白と黄緑の基調にした祭壇が囲んだ。棺には、喪主で長男の俳優・平岳大(42)から最愛の父への手紙が収められた。

 参列した三田は「こういうことは突然なので衝撃でした」と突然の訃報に絶句。岳大のテレビデビュー作で共演していたことを振り返り、「立派に喪主をやられていて(年齢も)うちの息子と同じぐらいなので、何とも言えない気持ちです」と声を詰まらせた。長い間の共演経験の中から「年齢は平さんが先輩ですけど、同志です」と三田。最後に会ったのは、2011年だといい「3・11のあった年に50周年で歌と芝居のやっと時に平さんも来てくださって、自分もドキドキしているとおっしゃってくださった」としみじみ語った。「命ある限り頑張らなきゃと遺影を見て思いました」と故人へ誓った。

 テレビ朝日スペシャルドラマ「ザ・ドライバー」(2015年)などで共演した内野は「平さんの残してくれた演劇への愛や情熱は僕らの後に続くものに、スゴイ力を残してくれた。本当にお疲れ様でした、ありがとうございました。全身全霊で芝居に打ち込む姿を見せてくださったことは僕にとっては凄く大きかった。驚きましたけど、平さんは演劇の神様に愛された方なので、天国でも美味しい酒を飲みながら僕たちの芝居をみていてほしいです。戦い続けてくださったあの姿は僕らにパワーを与えてくださった。大きな存在だった。頑張っていかないといけない」と話した。

 平さんは自宅の浴槽で倒れているところを23日午後6時半ごろ、岳大が発見し、119番通報した。死因は不明。舞台や映画、ドラマで活躍し、生涯にわたり第一人者として君臨した。

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