橋本さとし 舞台「マーダー・バラッド」で新たな挑戦「最高に魅力的」

[ 2016年10月27日 10:00 ]

ロックミュージカル「マーダー・バラッド」に出演する橋本さとし(撮影 HIRO KIMURA)
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 日本初上演のロックミュージカル「マーダー・バラッド」(11月11~27日=東京・天王洲 銀河劇場、スポーツニッポン新聞社など主催)に出演する俳優の橋本さとしが作品に懸ける意気込み、思いを語った。

 ニューヨーク、韓国で上演され好評を博した男女4人の愛憎渦巻く物語。出演者は橋本と中川晃教、平野綾、濱田めぐみの4人のみで、セリフがなく90分間ノンストップのロックナンバー41曲で送る。

 橋本は詩の博士号を持つ誠実なマイケルを演じ、妻のサラ(平野)、サラのかつての恋人トム(中川)との危険な三角関係に巻き込まれる。この3人に濱田演じる謎の女、ナレーターも絡んでいく。

 作品について橋本は「こういうエンターテインメントはあるようでなかった。格好よく、なおかつ人間の愛憎を描いて、遊び心もあって最高に魅力的。歌でどれだけリアリティーを伝えられるか挑戦できるのは役者冥利に尽きる。この舞台に参加できる役者は4人しかいない。貴重なことなので、お客さん、キャスティングしてくれた人に喜んでもらいたい」と、実績を残してきた自身にとっても新たな挑戦を歓迎している。

 詩の博士号を持つという誠実な役柄だが、製作発表ではワイルドなイメージの橋本とのギャップに、その場が和む一幕も。「あれでリラックスできた。(役については)自問自答、心の内に入り込む感じだったが、解放されてきている」と模索しながら人物像が浮かび上がりつつある。

 4人の中では最年長メンバーの橋本だが「みんなに支えられている」と姿勢はあくまでも謙虚。共演の中川を「男の色気を(今回)爆発させるのでは」、平野を「頭がよく魅力的なムードメーカー」、濱田を「久々の共演。安心できる」と信頼を寄せている。当の橋本は「何か問題を抱えて“出来てない”と言い聞かせて追い詰めている。ポジティブなマイナス思考」と常に課題を自らに与え、自らを高めているという。

 橋本は「(出演の)4人含め一丸となっている。ジェットコースターのようなミュージカルに乗ってほしい。曲、人間模様、スリリングな駆け引き…見どころはたくさんあります」と締めくくり、来月迎える初日を見据えていた。

 ≪ストーリー≫かつて燃え上がるような恋をしたサラとトム。サラはトムと別れ、詩の博士号を持つマイケルと結婚、娘も生まれたが育児と家事に疲れてしまう。サラはかつて恋をしたトムを思い出し、トムがダウンタウンに新しくオープンしたクラブ「キングズ・クラブ」を訪ねる。トムは、再会したサラと越えてはならない一線を越えてしまう。やがて、マイケルも2人の関係に気がつく。ナレーターが歌う。「クラブ、ダイヤ、スペード、ハート 勝負の決め手は自らの選択と、運命」。そして、キングズ・クラブで未解決殺人事件が発生。殺したのは誰か。

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