大阪で“障がい者の音楽コンテスト”地方大会、かしわもちさん本戦へ

[ 2016年5月23日 15:21 ]

ゴールドコンサート地方大会in関西でオリジナル曲「そこにある未来」を演奏するかしわもちかずとさん

 NPO法人・日本バリアフリー協会(代表・貝谷嘉洋)が主催する“障がいを持つミュージシャンの音楽コンテスト”の地方予選「第13回ゴールドコンサート地方大会in関西」が22日、大阪・豊中のA&Hホールで行われた。

 10月10日に行われる東京国際フォーラムでの決勝大会に向け、より多くのミュージシャンに出場できるチャンスを作ろうと、今年から地方大会を開催。今回の関西大会は2月の福岡、沖縄、3月の仙台に続くもので、これまでの決勝大会の出場経験者、将来プロを目指す、日頃の練習の成果を見てもらいたい思いを持つミュージシャン10組(※1組欠場)がエントリーした。

 審査の結果、楽曲「そこにある未来へ」を演奏したかしわもちかずとさん(14)が優勝し、10月の本戦出場権を獲得した。2年前の第11回大会に12歳で出場したかしわもちさんは「予選に応募するかしないか、直前まで悩んでいました。まさか、優勝できるとは思っていなかったのでとても嬉しいです。出場する以上、グランプリを目指します」と優勝の喜びと本戦への意気込みを笑顔で話した。

 また、前回大会で歌手の嘉門達夫が作詞・作曲した「旅するかしわもち」を披露したかしわもちさんだが「今回の曲はオリジナルなんですが、今思春期でこんな自分でいいのかって考えることがあって、今の自分の思いを曲にしました。嘉門さんには是非、本戦に見に来てほしいです」と尊敬するアーティストへ自分の成長した姿を見てほしいと笑顔でアピールした。

 なお、関西大会の各表彰は次の通り。優勝=かしわもちかずとさん(視覚=兵庫)、準優勝=久保博輝さん(視覚=愛知)、観客賞=チョコレートパフェさん(精神=広島)、審査員特別パフォーマンス賞=大阪チャチャチャバンド(知的=大阪)

 なお、10月の本戦に向けて、地方大会の各優勝者に加え、現在行っている音源審査、海外(韓国)からのアーティストの約10組が出場する予定。

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