新司会者・昇太に円楽が“腹黒口撃”「いくら使った」「世間は俺だろ」

[ 2016年5月23日 06:27 ]

春風亭昇太(手前)をはたく三遊亭円楽

 新司会者に決まった春風亭昇太は会見で「歌丸師匠の後でプレッシャーはありますけど、考えてもしょうがない。自分らしくやるしかない」と意気込んだ。オファーは2月頃だった。当初はドッキリ企画だと疑ったという。「でもカメラが見つからず、プロデューサーとかいろんな人に取り囲まれたので断れる状況じゃなくて“はい”と…。怖かった」とジョーク交じりに振り返った。

 有力候補とみられた三遊亭円楽(66)は、昇太の起用が番組内で発表されると「いくら使った?」「世間は俺(を求めてる)だろ」「ワンポイントだから」と腹黒キャラ全開でやじった。客席からは「え~!」という声が上がった。昇太にとってこの反応は想定内だったようで「(自分も)え~!と思いましたよ」と語った。

 レギュラー陣の中では最も出演歴が浅い昇太。抜てき理由は「消去法」だった。歌丸の勇退が決定後、中村博行プロデューサーは現在のレギュラー陣が司会を務めた場合のシミュレーションをした。三遊亭小遊三は泥棒やエッチなキャラ、林家木久扇はおバカキャラなど、昇太以外は回答者から外すのが惜しかった。その時に「あっ、1人いるな。まあ、いいか」と、昇太を思い浮かべたという。昇太は会見でその事実を知り「気が楽になりました」と笑った。

 一方、テレビ関係者は起用理由の一つに「突っ込まれキャラ」を挙げる。直近の司会者では、先代の円楽さんが「馬面」、歌丸が「死にそう」といじられてきた。昇太は「結婚できない男」がすでに定着。「このキャラを守るため、ますます婚期が遅れるかも」という声も上がっている。

 会見でも円楽が早速昇太に突っ込んだ。「司会のオファーを受けて誰かに相談した?」という質問を受けた昇太に「相手がいないよな!」。その後、円楽は自身を司会の「最後の切り札」として意欲を見せ、「昇太さんがうまくいかない時や、視聴率が落ちた時は私の出番。健康に見えたって、(昇太が)いつ孤独死するか分かりませんからね」と毒づいて笑いを取った。

 ◆春風亭 昇太(しゅんぷうてい・しょうた)1959年(昭34)12月9日、静岡県生まれの56歳。出囃子(でばやし)はデイビー・クロケット。82年に春風亭柳昇に入門し昇八を名乗る。86年に二つ目に昇進し、現在の春風亭昇太に改名。92年に真打ち昇進。笑点には06年5月から出演。一度の回答で座布団9枚を没収されるという記録を持っている。

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2016年5月23日のニュース