鎧塚氏 なお美さんとともに…“最期の贈り物”身につけ「今は必死で」

[ 2015年11月15日 17:45 ]

なお美さんからのプレゼントの時計を身につけて登壇したパティシエの鎧塚俊彦氏

 パティシエの鎧塚俊彦氏(50)が15日、都内で行われた日本最大級のスイーツの祭典「東京スイーツコレクション2015」に、9月24日に胆管がんのため亡くなった女優の川島なお美さん(享年54)の“最期のプレゼント”を身につけて登場。「パティシエとして一生懸命頑張っていく、今はそれしかない」と前を向いた。

 先月20日に更新したフェイスブックで、川島さんが亡くなる前日に企画していた鎧塚氏のサプライズ誕生日パーティーが開かれ、大好きなブランドの時計がプレゼントされたことを報告。その大切な腕時計を身に付けた鎧塚氏は「革が傷んでしまうので毎日は付けていないが、大事な時には必ず付けるようにはしています」と晴れ舞台への思いを告白。川島さんと一緒に参加したという思いか?と聞かれ、「そうですね、はい。精いっぱい、そういった思いでやらせていただいた」と話した。

 5日には川島さんの追悼コンサートが行われ、四十九日法要も終えた。「無事終わりました。1つの区切りではある」と話した鎧塚氏。気持ち的には落ち着いたか?との質問には「難しい質問だと思う」とし、言葉を選びながらも「たくさんの弟子もいますし、支えてくださる多くのお客さまもいる。パティシエとしてしっかりやっていくというのがそういう方々のためでもあるし、女房もそれを一番望んでいると思う。立ち直る立ち直らないというよりも、今は必死でパティシエとしての仕事をやっていくしかない」と話した。

 「ププリエ」オーナーシェフ大橋健二氏が総合プロデューサーを手掛けるトップパティシエが織りなすスイーツとファッションの祭典。7回目となる今回が「1/365~誕生~」をテーマにしたスイーツを有名パティシエたちがそれぞれ披露した。ファッションショーでは、鎧塚氏はマカロンを使ってのワンポイントデザインに挑戦。「素晴らしいイベント」とし、「今回は明るい作品にしたかったので、蝶が舞っているようなイメージでやらせてもらった」と充実の表情。コレクションには、昨年までなお美さんも毎回参加していたといい、大橋氏は「なお美さんは毎年、必ず参加してくださった。いてくれると安心感があった。残念ながら来られなかったが、きっと見てくれていると思う」としみじみ。鎧塚氏も「今回は皆さんと一緒に席に着いて見られなかったですが、気持ちを込めて作らせていただいた」と亡き妻への思いを語った。

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