「下町」ヒットの要因 「半沢」と異なるヒーロー像と“必勝の法則”

[ 2015年11月15日 09:30 ]

「下町ロケット」の主演を務める阿部寛(C)TBS

 俳優の阿部寛(51)が主演を務めるTBS日曜劇場「下町ロケット」(日曜後9・00)が高視聴率をキープし、絶好調だ。池井戸潤氏原作の同名作品をドラマ化。原作・脚本・監督・音楽、いずれも2年前に大ヒットした「半沢直樹」と同じ最強チームが再集結した。何度も窮地に立たされながら切り抜けるストーリー、キャラクターの表情をアップで映し出す演出など「半沢直樹」同様の“必勝の法則”が随所に見られる。一方で「半沢…」とは違う描き方も視聴者の共感を呼び、これがヒットの要因になっている。

 
 データニュース社(東京)が行う「テレビウォッチャー」視聴者満足度(対象3000人)の調べによると、第4話まで視聴者の満足度は平均4・14(5段階評価)と、高満足度基準の3・7を大きく超えている。「半沢直樹」が持つ2012年以降のドラマ最高満足度4・48(第5話・第8話)を上回る可能性も出てきた。

 視聴者に支持されている背景の1つとして「半沢直樹」と違うヒーロー像が挙げられる。「半沢直樹」は銀行員という“エリート”が様々な不正に立ち向かっていくのに対し、「下町ロケット」は中小企業の社長とその社員たち=“市井の人々”が自分たちの作った製品を信じ、プライドをかけて戦う姿が描かれている。より多くの視聴者に近いところにいる「佃製作所」の社長、社員の奮闘にエールを送りながら、身近に感じている人が多く“佃ファン”は回を追うごとに増殖している。

 テレビウォッチャーに寄せられた視聴者の回答でも「中小企業、下町工場頑張れと応援したくなる」(51歳・女性)「大企業の傲慢さ、中小企業や零細企業は大企業なくては生き残ることはできないジレンマをうまく表現しているドラマ」(67歳・女性)「大企業の横暴さに立ち向かう、技術力の有る中小企業の姿に感動しました」(66歳・男性)など、社会でさまざまな経験をしてきた大人が、より実感を持って満足感を得ていることが分かる。

 15日放送の第5話で「ロケット編」が完結。第6話以降は最新原作「下町ロケット2 ガウディ計画」が描かれる。これは「半沢直樹」でもなされた2部構成で、大きなヤマ場を間に挟むことで、視聴者の盛り上がりをさらに加速させる。“必勝の法則”を踏襲しつつ、次はどのような新しい仕掛けがなされるのか。“佃ファン”は日曜夜を心待ちにしている。

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