藤山直美「悪魔の誘い」“団地妻”で15年ぶり映画主演

[ 2015年7月22日 05:30 ]

黄金コンビ復活!足利市内の団地で始まった「団地」の撮影。息の合ったところを見せる阪本順治監督と藤山直美

 日本を代表する喜劇女優の藤山直美(56)が、毎日映画コンクールなど主演賞を総なめにした「顔」以来15年ぶりに映画に主演する。「団地」という作品で、演じるのは文字通り“団地妻”だ。「顔」の阪本順治監督(56)との再タッグで意欲満々に取り組んでいる。

 栃木県足利市の21日の気温は36度。酷暑の中、市内の団地で撮影が行われていた。漢方薬局を畳み団地に越してきた夫婦に降りかかる奇想天外な出来事を描く人情喜劇。

 スケジュールが偶然空いていることを耳にした阪本監督がラブコールを送ってコンビ復活が実現した。団地妻という設定も含め、藤山は「悪魔の誘い。ネタバラシになるので内容は言えませんが、シノプシス(粗筋)を頂いたときに“あんたはあほかいな”と思った」と苦笑しながら、監督への信頼が出演決意の決め手となったと明かした。

 「1970年。大阪万博の時に千里などにたくさん団地ができた。私は京都の山科に住んでましたが、逆に団地生活に憧れてたんですよ」と話して現場を満喫している。阪本監督は「“顔”の時もオファーしてから3年半待ちました。再びチャンスに巡り合えて最高です。舞台の藤山直美ではない造形物をお見せしたい」と意欲を示した。

 夫役の岸部一徳(68)をはじめ、石橋蓮司(73)らが脇を固めるほか、阪本監督の大ファンを自任する斎藤工(33)の出演も決定。キノフィルムズの製作・配給で来年公開予定。

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