「シーナ&ロケッツ」のシーナさん死去 61歳 鮎川誠の妻

[ 2015年2月14日 20:11 ]

「シーナ&ロケッツ」のシーナさん(左)と鮎川誠夫妻(2011年8月撮影)

 夫でギタリストの鮎川誠(66)と結成したロックバンド「シーナ&ロケッツ」のボーカル、シーナ(本名鮎川悦子=あゆかわ・えつこ)さんが14日午前4時47分、子宮頸がんのため、東京都内の病院で亡くなった。61歳。福岡県出身。葬儀・告別式は関係者のみで執り行う。後日、お別れの会を予定している。

 2014年8月、体調不良のため、バンドの北海道公演への出演を取りやめた。前月7月中旬ごろからラジオ出演を見送るなどしていた。医師による検査を受けており、病状について関係者は「深刻なものとは受け止めていない」としていたものの、がんを患い、闘病していた。

 所属事務所などによると、シーナさんは自身の末期がんの治療よりもライブで歌うことを最優先。その後も精力的に全国ツアーを行った。11月21日の公演は、足が動かなくなり、イスに座っての出演。その時もファンに事情は明かさなかった。

 12月10日、子宮頸がんが脊髄に転移したことが発覚。足がしびれ、車イス生活となり、入院2日後には脊髄腫瘍を取り除く緊急手術を受けた。シーナさんは復帰を目指して治療に専念したが、最期は「ROKKET RIDE」が病室にかかる中、帰らぬ人となった。

 1971年、鮎川と出会い、意気投合。4年間の同棲を経て、結婚。バンドは夫妻が福岡から上京して結成。1978年「涙のハイウェイ」でデビュー。「レモンティー」「ユー・メイ・ドリーム」「ピンナップ・ベイビー・ブルース」「ロックの好きなベイビー抱いて」など数々の曲で知られ、13年には結成35周年を迎えた。

 ブルースやパンクなどの要素を取り入れたロックンロールでファンを魅了。鮎川の骨太なギターとともに、しゃがれたパワフルな歌声で独特の存在感を放った。

 子どもは3人の女の子に恵まれた。長女はモデルの鮎川陽子(38)。

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