谷川九段、阪神にゲキ 将棋も7番勝負…「目の前の戦いに集中」

[ 2014年10月30日 09:12 ]

谷川浩司九段

 虎党の日本将棋連盟会長・谷川浩司九段(52)が29日、大阪市内でスポニチ本紙の取材に応じ、日本シリーズ佳境の阪神を激励した。29年ぶりの日本一へ向け、ソフトバンクに王手をかけられたが「優勢でも劣勢でも1試合1試合はそもそも五分五分。シリーズ制覇へ王手をかけたとしても“あと1勝なら”と思うと落とし穴があるもの。目の前の戦いに集中して戦ってもらえたら」と語った。

 棋界の7大タイトルである王将戦(本社主催)や名人戦は7番勝負。日本シリーズも全7戦だ。本来一局や1試合の行方でシリーズ全体の勝敗まで決まることはなく、どんな大勝、劇的な逆転勝ちの翌日も戦いはリセットされてゼロから始まる。現役引退後、十七世が名乗れる名人など通算獲得タイトル27期、タイトル戦登場は57回。番勝負を熟知するからこその至言だった。

 一方で勝負には「勢い」が存在することも知る。公式戦終盤からクライマックスシリーズ(CS)の戦い、ファーストステージで広島を破り巨人に挑んだファイナルステージで強く感じたという。

 「広島を退けた勢いで巨人との戦いへ入っていけた。巨人は試合間隔があいた」。棋界でも23日に王座戦5番勝負を3勝2敗で防衛した羽生善治名人(44)は20年来第一線で戦い続けることでトップを維持すると言われる。タイトル戦で磨かれる最前線の技術はもちろん、実戦感覚も養える。延長サヨナラ負けは痛恨だが、リーグ優勝のソフトバンクに勝る実戦感覚が、ファーストステージも経験した阪神にはあると言えるかもしれない。

 現役棋士であり連盟会長でもあるため多忙を極めるが、その動向は気にかけてきた。今季球場へは出向けなかったが第3戦もテレビ観戦。「和田監督も秋山監督も私と同じ1962年生まれ。しかも秋山監督は4月6日生まれで私と誕生日が同じです」と自ら明かしてくれた。同学年2人の勝負からも、目が離せないようだ。

 ◆谷川 浩司(たにがわ・こうじ)1962年(昭37)4月6日、神戸市出身。若松政和七段門下で73年、5級で奨励会入会。76年12月、中学2年で四段昇段。83年、21歳の史上最年少で名人獲得。2012年12月から連盟会長。今月23日の竜王戦2組の昇級者決定戦を千日手指し直しの末、制し、来期の1組復帰を決めた。

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