大滝詠一さん遺品の中に幻の音源…本人が歌う「夢で逢えたら」

[ 2014年10月14日 07:57 ]

初のベスト盤が発売されることになった大滝詠一さん

 昨年末に他界した不世出のミュージシャン、大滝詠一さん(享年65)の初のベスト盤が12月3日に発売されることになった。伝説のロックバンド「はっぴいえんど」時代からの全キャリアを網羅した計35曲を収録。最大の目玉は、大滝作品史上最も多くの歌手がカバーした名曲「夢で逢えたら」の本人歌唱バージョン。その存在は家族以外に誰も知らなかった“幻の音源”で音楽ファン必聴の一曲となりそうだ。

 大滝さん初のベストアルバムのタイトルは「Best Always」。その名の通り、70年代初頭に日本語によるロックを確立させた伝説的バンド「はっぴいえんど」時代から40年余の全キャリアを網羅。これまでに発売されたシングル曲を中心に構成し、大ヒットドラマ「ラブジェネレーション」の主題歌でミリオンヒットした「幸せな結末」(97年発表)をはじめ、「君は天然色」「恋するカレン」「哀愁のさらばシベリア鉄道」(いずれも81年)などの代表曲35曲を収録する。

 中でも注目されるのは大滝さんが作詞作曲した名曲中の名曲「夢で逢えたら」(76年)の本人歌唱バージョン。

 ♪夢でもし逢えたら 素敵なことね あなたに逢えるまで 眠り続けたい――の歌い出しで知られる同曲は、吉田美奈子、ラッツ&スター、桑田佳祐、松たか子、EXILEのATSUSHIら40組以上のアーティストに歌われてきたが、大滝さんのセルフカバーはないと記録されてきた。しかし、今年1月4日の大滝さんの葬儀の出棺時に遺族が大滝さんの歌唱バージョンを流し、参列者を驚かせた。その後、今夏になってスタッフが遺品の中から、大滝さん歌唱のマスターテープを発見。ケースには「Sings by OTAKI」と書かれてあり、関係者は「80年代初めにひそかに録音していたようだ。その存在は家族にしか明かしていなかった」と話している。

 大滝さんの歌声が入ったCDは、03年に竹内まりやとデュエットした「恋のひとこと~Something Stupid」以来11年ぶり。鼻腔(びこう)に抜ける独特の歌唱法による心地よさと、歌全体に広がる甘く切ない雰囲気は“大滝節”の真骨頂。和洋問わずあらゆるジャンルの音楽を長く研究してきた達人だからこそ体得できた技巧と広大な世界観をたっぷりと堪能できる一曲。ベスト盤は2枚組(税抜き3500円)で、初回盤のみ3枚組(同4000円)カラオケのボーナスディスク付きになる。

 ▼夢で逢えたら 76年3月、吉田美奈子のアルバム「FLAPPER」で発表され、翌77年6月に大阪出身のインド人歌手シリア・ポールの歌唱でシングル化。サーカス、桜田淳子、岩崎宏美、石川ひとみら40組以上の歌手にカバーされ、昨年末に薬師丸ひろ子が歌い話題になった。

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