長谷川豊アナ「美味しんぼ」騒動は「一言で言うと取材不足」

[ 2014年5月13日 17:05 ]

長谷川豊アナウンサー

 元フジテレビのフリーアナウンサー・長谷川豊氏(37)が7日、自身のブログを更新。小学館の「週刊ビッグコミックスピリッツ」の漫画「美味しんぼ」で主人公らが東京電力福島第1原発を訪問後に鼻血を出すなどの描写があった問題について、持論を語った。

 長谷川氏は「美味しんぼ」について、原作者の地道な「取材力」があるために「お料理で対決し続けるという恐るべき地味すぎる内容にもかかわらず」興味をそそる内容になっていると説明。そう前置きしたうえで、「福島にいます、だから被曝して鼻血が出ます、なんてことは絶対ありませんし、福島の人たちが怒るのは当然です」と“行き過ぎた表現”について批判が寄せられていることに理解を示した。

 1979年に原発事故が起きた米国・スリーマイル島を取材した長谷川氏は「スリーマイル原発の事故、レベルファイブだけど。未だに健康被害、全然報告されてないですが」と、米国では原発事故が起こって30年以上たっても健康被害が報告されていないことを伝えた。

 「これこれの数値の被ばくは人体に影響がないです、みたいな。世界保健機構とかがちゃんと発表してると思います。あれ、本当だと思いますよ」と見解を明かし、「今回の美味しんぼの件に関しては、叩かれてるのはやむを得ないことで…そうですね。一言で言うと、取材不足だったかもしれないですね。もっと正確に言うと、一方向からしか取材してないんです」と、自身も報道に携わってきた立場から取材不足だったのではないかと指摘した。

 「今回は叩いてる方の理屈が正しいと僕は思ってます」としながら、「まぁ…でもね、マンガですから。そこはそこまで目くじら立ててもね。手塚先生のマンガとかもそうですけど、けっこう戦争についてセンセーショナルに描いたりするのは、これは昔から普通の事です。だってマンガだし。論文書いてる訳じゃないんだし」「あんまりテレビが騒ぎ立ててこの話を広める方が、結局は風評被害を広げそうですし、この辺りでそっとしとく方がいいんじゃないでしょうか」と騒動の鎮静化を願った。

続きを表示

2014年5月13日のニュース