エンゼルス・大谷 日米通算200本塁打!“打者天国”でゴジラに並ぶ日本選手最多21球場目

[ 2023年6月25日 02:30 ]

インターリーグ   エンゼルス4ー7ロッキーズ ( 2023年6月23日    デンバー )

23日のロッキーズ戦5回、右中間へ日米通算200号となるソロを放った大谷
Photo By スポニチ

 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が23日(日本時間24日)、ロッキーズ戦に「2番・DH」で出場した。5回に右中間25号ソロを放ち、日米通算200号本塁打に到達。プロ11年目、日本で48本、メジャーでは152本を積み上げての節目の一発だった。いずれも年間162試合に換算すると日本は年間19本、メジャーでは年間38本とペースは倍増。6月10本目の本塁打でリーグ2位のジャッジ(ヤンキース)に6本差と、独走態勢に入った。

 悠然と二塁を蹴る大谷を横目に、固まったまま動けなくなった男がいた。右中間ブルペンに飛び込んだ日米通算200号。打たれたフリーランドは口は半開き、ぼうぜん自失の表情でしばらく着弾点から目を離せなかった。

 5回先頭。左腕のチェンジアップに、やや差し込まれた。内角高めのボール球。それでも強引に左手を押し込むと、打球はフェンスを軽々と越えた。相手捕手のディアスも「要求通りの厳しい球だったのに…」と言葉を失った衝撃弾だった。1マイル(約1609メートル)の高地で、打球が飛びやすいとされる敵地クアーズ・フィールド。打球速度103.1マイル(約166キロ)、角度26度は、6日にエンゼルスタジアムで放った打球速度103マイル、角度24度の16号とほぼ同じだが、飛距離は16号の374フィート(約114メートル)を上回る434フィート(約132メートル)だった。

 日本での48本塁打に加え、メジャー152本塁打で到達したメモリアル弾。これまで日本野手はメジャー移籍後に本塁打数が減るのが常だったが、大谷だけはその壁を打ち破っている。それどころかメジャー移籍後のペースアップが「二刀流」の特徴。年間162試合で計算すると日本はシーズン19本、メジャーは38本とペースを倍増させている。

 「打者天国」と呼ばれる敵地では初本塁打。通算21球場での一発は、日本選手メジャー最多175本塁打の松井秀喜と並ぶ日本選手最多だ。大谷の一発に続き、トラウトが2者連続となる16号ソロ。通算9度目の「トラウタニ」2者連続弾は、トラウト&プホルスと並び球団最多タイとエ軍屈指の「最強デュオ」を証明した。

 初回に右中間二塁打、6回に右前打で今季5度目のサイクル安打王手。8回、元阪神のジョンソンに空振り三振を喫すると、直後に逆転満塁弾を浴び敗れた。今季6戦全勝だったトラウトとのアベック弾が、7戦目で「不敗神話」崩壊。メモリアル弾が空砲となる3連敗に「節目の数字を打ててよかったです。明日201号が打てるように頑張ります」と広報を通じてコメントしただけだった。(笹田 幸嗣通信員)

 ≪日本よりメジャーの本塁打が多いのは大谷だけ≫大谷が日米通算200本塁打に到達。日本とメジャーでいずれも本塁打をマークして通算200本塁打以上の日本選手は、イチロー、松井秀喜、岩村明憲、福留孝介、新庄剛志、松井稼頭央、井口資仁、城島健司、鈴木誠也に続き10人目となった。そのうち日本時代よりメジャーでの本塁打が多いのは大谷のみで、日本48本、米国152本。イチローは日本118本で米国117本、松井秀喜は日本332本、米国175本だった。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年6月25日のニュース