エンゼルスのフレッチャーが昇格し「9番・遊撃」でスタメン 4月に3Aに降格

[ 2023年6月25日 09:25 ]

エンゼルスのデービッド・フレッチャー(AP)
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 エンゼルスのデービッド・フレッチャー(29)が24日(日本時間25日)のロッキーズ戦に「9番・遊撃」でスタメン出場する。4月に40人枠から外れ、3Aに降格されて以来、ようやく昇格を果たした。

 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」が昇格前、3Aで本人に取材。降格時は出場機会が減り、しかも直近の試合は16打数2安打。空振りは少なかったが、良い当たりも少なかった。だが、その後は復調し、3Aで打率・383、出塁率・431、OPS(出塁率+長打率)・909、1本塁打、10二塁打、2三塁打。しかし、先週、3人の先発内野手が負傷者リストに入ったにもかかわらず、すぐには昇格の声がかからなかった。代わりに昇格したのはアンドルー・ベラスケス、マイケル・ステファニク、ケビン・パドロの3人で、さらにメッツのエデュアルド・エスコバルとのトレードも決まった。

 フレッチャーは19年から21年までレギュラーで活躍。19年は173安打で打率・290、20年は・319で、21年シーズンの前に5年総額2600万ドルの契約延長をした。それが最近では、ケガなど体の不調が原因で攻撃面で数字が落ちていた。22年は61試合に出場し、打率・255、23年は8試合で・125。契約はまだ2千万ドル分も残っている。降格時、「スイングを直せ」と言われたというが、マイナーで約15打席に立ち、その必要はないと自ら判断。3Aでもチームに溶け込み、クラブハウスの雰囲気を明るくしていた。身体の状態も上がってきて、数字も残し、ここ数年では一番野球を楽しめているという。だがメジャーではレギュラーが3人欠けても、すぐにお呼びがかからなかった。ペリーミナシアンGM率いる現在のフロントは、フレッチャーをあまり評価していないのではという見方もできる。

 フレッチャーは「理由はわからない。あまり彼ら(フロントの人間)と話す機会もないから」。そして「3Aでもゲームを楽しめている。昇格になっても、トレードになっても、どう扱われようと、そこで同じことをする」と説明した。ケガ人続出のチームの現状では、フレッチャーへの期待は大きいが、長期的に見て、居場所はあるのかとの疑問も残っている。

 そして迎えた25日のメジャー復帰戦に注目が集まる。

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