江川卓氏 大谷好調の理由は投手トレンドの逆を突く打法「しばらく大谷さんの好調は続く」

[ 2023年6月25日 15:47 ]

江川卓氏
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 元巨人で野球評論家の江川卓氏(66)が、25日放送のテレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」(日曜正午)に出演し、大リーグ・エンゼルス大谷翔平投手(28)の今季の好調ぶりを技術的に解説した。

 今季はメジャートップの25本塁打に加え、リーグトップタイの60打点を放つなど打撃が好調で、7月11日(日本時間12日)に行われるオールスター戦に3年連続3度目の出場を決めた。

 好調の理由を問われると、江川氏はバットと打撃フォームの変更を挙げた。「今年は2・5センチ、バットを長くした。4月、5月は長い分、ちょっとストレートに振り遅れるということが起きていて。(本人に)聞いていないけど、たぶんですけど、遅れていた」。それが現在は修正できているといい、「少し右足をオープンにすると、オープンにする分だけ、左肩が前に出ますから、その分バットが出やすい」と解説した。現在の大谷のスイングは、バットが内側から入り、外側に押し込んでいく軌道を描く“インサイドアウト”と呼ばれる打法だという。

 江川氏によると、大谷の打法はメジャー投手の投球のトレンドと逆行したものになっているという。「今のメジャーのボールの投げ方というのが、ストレートボールはみんな、できるだけ下向きに回転させるように投げているんですよ」といい、「ほとんど落ちていく下向きな軌道でボールがいくので、バットが下から当たらないと(打球が)上がっていかない。昔で言うアッパースイングみたいに、下から(バットを出す)」と説明。大谷については「インサイドアウトにしても、下から出すんですよ」と指摘した。

 江川氏は「ボールが上に上がっていく球種を投げないと打ち取れない」と、大谷対策を挙げたが、「今のメジャーでやっている選手がほとんどいないんですよ」とも話した。そのため「しばらく大谷さんの好調は続くってことになりますよ」と結論づけた。

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