売り手激減…今夏トレード戦線異状あり ボストングローブ紙が“買い手同士の商談”提言

[ 2023年6月25日 11:14 ]

レッドソックスのターナー(ロイター)

 8月1日のトレードデッドラインまで5週間。21チームが最後のワイルドカード枠まで5ゲーム差以内でまだ可能性を残している。パドレスとメッツはその21チームにすら入っていないが、オフに巨額の資金を投じ大型補強をしたこともあり、まだ諦めるわけにはいかないだろう。

 つまり依然23チームはポストシーズンを目指して戦っており、デッドラインで選手を売る側に回るチームは多くない。そんな中、24日(日本時間25日)のボストングローブ紙は、この夏のトレード戦線では、売り手(ポストシーズンを諦めたチーム)と買い手(目指すチーム)の間の商談だけでなく、買い手同士の商談も進んでいくと予測している。

 例えばレッドソックスは若手のジャレン・デュラン(26)が中堅手として使えると確認でき、ベテランのアダム・デュバル(34)をトレードできる。ブルワーズ、ガーディアンズ、マリナーズ、マーリンズ、ツインズなどが、パワーヒッターの外野手を必要としているという。あるいは去年のオリオールズのような次の年をにらんだトレードもある。オールスターのクローザーで、防御率1・68だったホルヘ・ロペス(30)をツインズにトレード、4人の若手有望株との交換だった。その時点でワイルドカードの可能性が十分あり、ファンも選手も激怒した。

 しかしその時に交換した若手の中から今年はイエニエル・カノ(28)がセットアッパーになり敵を圧倒、オリオールズは今年もっと強いチームに進化した。

 一方でツインズに移ったロペスは22年は防御率4・37、2年も5・00と活躍できていない。ワイルドカードで出られるというのは魅力的ではあるが、究極の目標はワールドシリーズ出場だし、世界一だ。オリオールズのようなやり方もある。

 そこでボストングローブ紙は、貯金「2」のレッドソックスはデュバルやジャスティン・ターナーを放出しても良いし、借金「1」のカブスはマーカス・ストローマンとコディ・ベリンジャー、借金「1」のガーディアンズもシェーン・ビーバーを出しても良いのではと提案している。

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