【侍ジャパン・ライブ解説】牧田和久氏 強心臓の伊藤、文句なし今永、大きい村上の一打

[ 2023年3月16日 22:05 ]

WBC準々決勝   日本-イタリア ( 2023年3月16日    東京D )

WBC準々決勝<日本・イタリア>5回、村上の適時二塁打で盛り上がる日本ベンチ(撮影・尾崎 有希)
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 ウェブサイト「スポニチアネックス」では「侍ジャパン・ライブ解説」と題し、リアルタイムで解説します。WBCの1次ラウンドB組を1位突破し、いよいよ一発勝負となる準々決勝のイタリア戦。西武や楽天などで活躍し、WBCでは13、17年大会で守護神を務めたサブマリン・牧田和久氏(38)が、先発した大谷翔平投手の投球などを徹底分析します。

 大谷選手は5回途中まで2失点と先発としてしっかりと試合をつくった。本調子ではなかったかもしれないが、序盤からチームを勝利に導くために気合満点で投げていた。打たれているボールも決して悪くはなかったが、やはり国際試合で投手が気を付けなければいけないのは高さ。何度かボールが抜けていたが、相手が打ち損じてくれた。

 2番手で5回のピンチに登板して救援に成功した伊藤選手は、自分の間でしっかりと投げられていた。ランナーはいたけど、開き直っていったのだろう。3番手で6回を3者凡退に抑えた今永選手は、何も言うことがない。何よりも直球が効果的。かつての杉内投手(現巨人3軍投手チーフコーチ)のように、ゆったりしたフォームで150キロ以上の直球を投げるから、打者は球速以上に速く感じる。今日は1イニングでお役御免となったけど、左打者にはスライダー、右打者にはチェンジアップがあるから、長いイニングも任せられる。

 打線が5回に挙げた3点は本当に大きい。特に不振の村上選手に長打(適時二塁打)が出たのは、本人にとっても、チームにとっても非常に大きい。ヌートバー選手、近藤選手、大谷選手の上位打線が強力で、やはり村上選手や岡本和選手はチャンスで打席に立つことが多い。村上選手は、この一本を復調のきっかけにしてほしい。

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