阪神・岡田監督 関東7番勝負で野手見極め 当落線上の高山、井上、ミエセスのアピールなるか

[ 2023年3月14日 05:15 ]

新大阪駅から横浜へと向かう岡田監督(撮影・大森  寛明)
Photo By スポニチ

 阪神は14日のDeNA戦(横浜)を皮切りに、関東でオープン戦7試合を戦う。岡田彰布監督(65)は13日、現状20人を抱える野手について、関東遠征終了時点で開幕メンバーと同数の18人まで絞り込むと明言した。当落線上にいる高山、井上、ミエセスらにとっては最後のアピールの場。“ラストサバイバル”の火ぶたが切って落とされる。

 開幕メンバー入りを懸けた野手の戦いが、ついに最終章を迎える。岡田監督は就任直後の昨秋安芸キャンプから、ナインの猛アピールを見届けてきた。2月の春季キャンプ、そしてオープン戦序盤でも鋭い目を光らせ、いよいよ14日からの“関東7番勝負”で最終的な断を下す。22日の巨人戦終了時点で「3・31」の切符を託す18人を選ぶ算段だ。

 「(開幕野手は)一応18人で行く予定やけどな。(遠征が終わるころには18人に)なるなる、そらなると思う」

 当落線上にいる選手にとっては最後のアピールの場となる。岡田監督が誰よりもその才能を信じる高山、今春の実戦で本塁打を量産しながら、まだ確実性に課題が残る井上ら、生き残りを懸けた男たちが、一気に序列を変えるべく戦場へと挑む。高山のオープン戦打率は・125で、井上は・214。確かに、1軍戦力に名を連ねるには物足りない。残り7試合で、自身を売り込んでいくしかない。

 また、レギュラー陣の打席数確保により打撃機会が減る島田は、14日からの教育リーグ・ソフトバンク戦(筑後)に派遣される。足と守りが評価され、開幕1軍こそ内定しているものの、指揮官は「(島田は)本当ヒット出えへんやろ」と嘆き節。発熱による体調不良が癒えたミエセスとともに17日ヤクルト戦から1軍に再合流予定だが、ひと皮むけた姿を首脳陣も待ちわびる。

 現状3人の捕手についても指揮官は言及した。「2人になるかもわからんし、そこはちょっと流動的」。万全なら梅野と坂本の1軍入りは揺るがない。立場の確立されていない長坂とその他の野手で枠を交換するプランもあり、この7試合で個々の立ち位置が大きく左右される。岡田監督は18人のセレクトについて「もうそんな悩むことはないよ」と断言した。ボーダーラインの男たちによる“椅子取りゲーム”の結末はいかに――。

続きを表示

2023年3月14日のニュース