落合博満氏　キャンプイン前日「嫌な日」だった理由「練習どころではなかった。オレの場合は大変」

落合博満氏
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　現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏（68）が31日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル　#オレ流トレンド」を更新。2月1日からスタートするプロ野球春季キャンプについて語り、自身の監督時代の経験を振り返った。

　まず、キャンプ前日の心境を聞かれ「どっちかと言えばオレは嫌な日だったよね。1月31日というのは。また練習始まるのかっていう」と語りだした落合氏。特に04年の中日監督就任1年目は「嫌だった」という。というのも「主力など初めて顔を合わせる人もいる。どうやって接していいか分かんないのが、多分にあって。練習どころではなかった。人に慣れるっていうのはオレの場合は大変だった」と選手時代とは違う難しさを語った。

　キャンプ最初のミーティングで選手にかけた言葉は「忘れた」と笑うが、「禁止事項からだったと思う」とし、選手たちの安全を第一に考え「キャンプ中は車に乗らない」「海釣りはしない」などを徹底させ、「10％の底上げすりゃ優勝できるから」とキッパリ宣言。加えて、自己管理の意味で未成年を除いて「門限なし」にしたという。「次の日の練習に遅れなければ、どこ行っても構わないよって。責任は自分で取れって言ってあるから」と一人の大人として選手の自主性に任せた。

　就任直後から「キャンプ初日に紅白戦」「6勤1休」と次々と改革を進めた落合氏。朝7時から、日が暮れてボールが見えなくなるまで続いた中日キャンプは大きな話題を呼んだ。猛練習が実り、監督1年目で有言実行のリーグ制覇を成し遂げた落合氏は「キャンプの出来次第によって順位が変わってくるのは確かだと思うよ」と、その重要性をかみしめながら締めくくった。