ヤクルト・高橋“ダルスライダー”でWBCフル回転だ　強化合宿で初対面へ「勉強しつつ頑張っていく」

笑顔でトレーニングするヤクルト・高橋（撮影・沢田　明徳）
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　“ダルスライダー”を学んでフル回転だ。3月のWBCに出場するヤクルト・高橋は、パドレス・ダルビッシュとは来月17日からの侍ジャパン強化合宿で初対面。「聞けることは聞いて、参考になることは参考にして、勉強しつつ頑張っていきたい」と胸を高鳴らせた。

　思い出に残るのは09年大会の韓国との決勝戦。「最後のスライダーは印象に残っています」とダルビッシュが最後の打者から切れ味鋭いスライダーで空振り三振を奪い、世界一を決めた場面を鮮明に記憶する。心躍らせた当時小学5年の野球少年から14年を経て成長。夢見た世界の舞台に初出場する。

　今月中旬に栗山監督から電話で「力を貸してほしい」と打診され、「はい」と答えた。オフはWBC使用球で投球練習。「チェンジアップは滑りやすい」と実感する一方、「スライダーの曲がり幅はちょっと大きいなと。有効に使いたい」と手応え。憧れの右腕から学ぶことでさらに磨きをかけられる。

　第2先発として期待が懸かる左腕は浦添市民球場でキャッチボールなどで調整。「自分が任された試合で一生懸命投げるだけ」。日の丸を背負う最高峰の舞台でさらなるステップアップを遂げる。（青森　正宣）