巨人ドラ1・浅野 大先輩・坂本と合同トレ 「次元が違う」ノッカー役にたじたじ

[ 2023年1月31日 05:30 ]

室内練習場でノックを受ける坂本(左)と浅野
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 ジャイアンツ球場の室内練習場。巨人のドラフト1位・浅野(高松商)は、同2位の萩尾(慶大)にノックを打っていた。横目でチラチラ、近くでランニングする坂本の動きをチェックしながら。キャッチボールを終えた坂本が、ゆっくりと萩尾とともに守備位置に就いた。浅野から「ヤバイッ」と声が漏れた。

 「集中していました。(ノッカーは)インパクトの瞬間にちゃんと当てないとって、緊張しました…」。予告なしで訪れた、坂本へのノッカー役。その後、萩尾と交代し緊張の面持ちで、同じポジションに就いた。大先輩と交互に球をさばいた。18歳ながらヒゲが濃く、同級生から親しみを込めて「おっさん」と呼ばれているルーキーは、34歳の動きに目を奪われた。「坂本さんの方が若いです。テレビで見てうまいのは分かっていたけど、実際見てみたらグラブの入り方とか握り替えの仕方とか送球までの速さは次元が違う」と驚きの連続だった。

 06年の高校生ドラフト1巡目で巨人に入団した坂本は、2年目からレギュラーに定着した。ルーキー時代の1月の時期は「忘れちゃいました」とおどけたが、プレーを通してコミュニケーションを図った。2月1日からのキャンプでは浅野は2軍スタートのため、同じグラウンドで練習する機会は少ないだけに、浅野にとっては貴重な時間になった。

 それは萩尾も同じ。「浅野と比べたらあれですけど、打っていて全然一歩目の出だしが違った」。ノッカーを務めながら、坂本がゴロをはじくミスをすると、すかさず「すみません!」と大声で謝る慌てぶりだった。

 思わぬ形で実現した合同トレ。きょう31日にはキャンプ地の宮崎入り。その直前に訪れた大先輩との合体に身も心も震わせ、試練の1カ月間へ向かう。(川島 毅洋)

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2023年1月31日のニュース