日本ハム・ドラ1矢沢　レーザービーム！三刀流確立へプロ入り初シートノックで魅せた

守備練習でレーザービームで好返球する矢沢（撮影・高橋茂夫）
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　正真正銘のレーザービームだった。日本ハムのドラフト1位・矢沢（日体大）が、プロ入り初のシートノックに右翼で参加。ゴロを捕球すると軽い助走から三塁・野村のグラブに、ぴたり収まる好返球をみせた。矢のような送球にも「もう少しいけます。僕の中では6、7割くらい」と涼しく振り返った。

　01年4月11日のアスレチックス戦で、メジャー1年目のマリナーズ・イチローが右翼からみせた三塁送球をほうふつさせた。右前打を処理して一塁走者を刺し、実況アナウンサーが「レーザービーム」と絶叫。以来、強肩の代名詞のように使い回された言葉だが、この日は紛れもないノーバウンド送球だった。

　新人らしい気遣いも。シートノック前には二塁後方にペットボトルが落ちており、木村が内野へ「ペットボトルどけて！」と声をかけた。しかし誰も気付かず、矢沢が右翼から猛ダッシュ。ペットボトルを避ける気配りをみせ「野球やるよりそこ（気遣い）に集中してます」と笑った。

　前日に続きフリー打撃では快音を連発。シート打撃中に走塁も確認し、全体練習後は一人でブルペン入りして21球を投げた。エンゼルス・大谷もできなかった外野手、投手、DHの三刀流確立へ「どっちもやることしかやってきてないので、違和感はない」。2月1日の紅白戦、そして3・30開幕楽天戦の「1番・右翼」へ。ポテンシャルの高さをキャンプ前からのぞかせた。