広島・遠藤 2・1から全開アピール 坂倉との自主トレで好感触 先発一本立ちへ「自分に期待してます」

[ 2023年1月31日 05:00 ]

広島・遠藤
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 広島の遠藤淳志投手(23)が2月1日からの全開アピールを宣言した。先発としての一本立ちを目指し、2桁勝利と規定投球回数到達を目標に掲げる6年目。坂倉との高知自主トレで好感触をつかみ、5~6キロの体重増で強い真っすぐにも手応えを感じ取る。春季キャンプに向け「今までで一番楽しみ。自分に期待しています」と力を込めた。

 高知、広島で取り組んできた1カ月間に及ぶ自主トレ。打ち上げ日の30日、マツダスタジアムを後にする遠藤の表情は充実感に満ちていた。とりわけ収穫を強調したのが、坂倉や韮沢と汗を流した高知でのそれだ。

 「思う通りにできました。例年だと座らせ(て投げ)る頻度が少なかったけど、高知では“これかな”という感覚を見つけられた。充実していました」

 捕手を座らせた投球練習は既に4回。例年だと1月の自主トレは筋力トレを主にし、投球の頻度は多くなかった。いきおい“悪癖”がぼやけたままキャンプインしていたが、今春は上体が突っ込まない投げ方を感覚としてブルペンで体得。坂倉からの助言も効いた。

 「サクさん(坂倉)は“腕が遅れて来るから高めに抜けるよな”と。意見を聞きながらできたのは良かったし、違う方向からの助言は初めてなので新鮮でした」

 自主トレのテーマは、武器の真っすぐをより強く――。昨季終了時に82~83キロだった体重は現在88キロ。高知では投げ込みと並行して例年並みの筋力トレを続け、「サクさんの栄養士さんに付いてもらい」食事もしっかり取ったという。実際に効果を感じ取る。

 「しっかり走れているので、重たい感じはしません。(88キロを)維持して(開幕に)臨むつもりです。球速は測っていないけど、サクさんからは“強い球は来ているよ”と言われていますし、感覚としてもあるので」

 昨季は登板20試合で4勝7敗、防御率3・59。2桁勝利と規定投球回数到達の目標を、先発として一本立ちを目指す「今季こそ達成したい」と意気込む。チームはきょう31日に宮崎・日南へ移動し、あす2月1日にキャンプイン。首脳陣に成長ぶりを見せつけたい。

 「今までで一番楽しみです。自分に期待しているので。今年は数字を追求していかないといけない。責任と自覚、使ってもらえる感謝の気持ちを持って、恩返しできれば。初日からしっかりアピールするつもりです」

 初日からアクセル全開で臨む6年目の春。2年連続の開幕ローテーション入りから1軍でシーズン完走へ。23歳は熱く燃える。

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2023年1月31日のニュース