広陵・真鍋、ダメ押し特大弾 修学旅行キャンセルも「ディズニーランドはいつでも行ける」

[ 2022年11月20日 06:00 ]

明治神宮野球大会 高校の部 準々決勝   広陵6―2東海大菅生 ( 2022年11月19日    神宮 )

<広陵・東海大菅生>7回、本塁打を放った広陵・真鍋(右)は仲間とタッチ(撮影・郡司 修)
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 高校の部では2回戦2試合が行われ、広陵が東海大菅生に快勝した。“2年生四天王”の一人で“広陵のボンズ”こと真鍋慧(2年)が7回にダメ押しの特大右越えソロを放った。今夏甲子園覇者の仙台育英は4点劣勢の9回に5点を挙げ劇的勝利。大学の部では1回戦1試合、2回戦1試合が行われ、名城大と国学院大がそれぞれ勝ち進んだ。

 カリブの海賊も楽しいけれど、広陵のボンズにも夢が詰まっている。真鍋が夢の国のショーに負けない、豪快な花火を打ち上げた。5―2の7回先頭。真ん中やや内寄り、初球132キロの直球を完璧に捉えた。

 「ミス(ショット)しないよう、真っすぐを絶対振ってやるという気持ちでした。いい感触で、いい角度で上がってくれました」

 生粋の長距離砲らしく、滞空時間の長い飛球は右翼席中段近くに着弾。ベンチでは仲間と次々に笑顔で抱擁を交わし、喜びを爆発させた。高校通算48号を「昨年より弾道は高かったですし、いい打球でした」と自画自賛。昨秋準決勝の花巻東戦から、2年連続の神宮弾となった。

 今月15日から18日まで、3泊4日で修学旅行に参加予定だった。関東、北海道、沖縄の中から選択し、野球部員はディズニーランドなどを回る関東を選んでいた。神宮大会出場が決まり、キャンセルとなったが「ディズニーランドはいつでも行ける。神宮大会は高校で2回しか出られない」と言い切った。

 昨秋は決勝で大阪桐蔭に敗れ、頂点にはたどり着けなかった。決勝まで勝ち進めば、再戦できる可能性がある。「神宮で負けたことは、神宮でしか返せない」。今の真鍋には、エレクトリカルパレードよりも神宮Vの方が、光り輝いて見えている。(北野 将市)

 ◇真鍋 慧(まなべ・けいた)2005年(平17)6月17日生まれ、広島市出身の17歳。みどり坂小1年から瀬野ソフトボールクラブでソフトボールを始め、瀬野川東中では安芸リトルシニアに所属。広陵では1年夏からベンチ入りし同秋からレギュラー。2年春に選抜出場。50メートル走6秒3、遠投105メートル。高校通算48本塁打。1メートル89、89キロ。右投げ左打ち。

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