巨人ドラ2・萩尾 “お手本”由伸超える!!慶大3冠王が憧れ先輩の背中追う

[ 2022年11月20日 05:20 ]

色紙に「笑門来福」と書いて笑顔を見せる萩尾(撮影・篠原 岳夫)
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 偉大な先輩を超える。巨人からドラフト2位指名を受けた慶大・萩尾が都内のホテルで入団交渉に臨み、契約金7500万円、年俸1200万円で仮契約。東京六大学リーグ3冠王で慶大からの入団は、同じ外野手で前監督でもある高橋由伸以来でもあり「高橋由伸さんを超えられるような活躍を」と誓った。

 忘れられない本塁打がある。小学生時に初めて訪れた東京ドーム。その試合で一発を放ったのが高橋由伸で「逆方向へ打っていた。凄く記憶に残っている」と言う。天才と称された高い打撃技術で通算1753安打を放ち、外野手としても故障を恐れないダイビングキャッチなど華のあるプレーでファンを魅了した背番号24。「走攻守で活躍していた選手。そこを目指し頑張りたい」と背中を追う。

 今秋リーグ戦は打率・400、4本塁打、17打点で戦後16人目の3冠王を達成。高橋由伸ら偉大な先人に肩を並べ、周囲の期待も自然と高まるが「(高橋由伸は)良いお手本。そこに向かってやっていくんだという気持ちになれている」とプレッシャーは感じていない。逆方向にも長打が打てる右打ちの外野手で背番号も「12」に決定。原監督が来季の中堅手候補に名前を挙げており「期待に応えられるようなプレーができたら」と意気込む。

 色紙に「笑門来福」と記した萩尾は「ダイヤモンドを全力で走ることが僕のいいところ。トリプルスリーを達成できるようなプレーをしたい」と言った。あの日、大きな放物線に夢を乗せた少年は、努力を重ねてプロ入りを果たした。今度は自分が夢を与える番だ。(小野寺 大)

 ≪同郷のヤクルト村上に続く 社会貢献活動意欲≫萩尾は将来的な社会貢献活動にも意欲を見せた。熊本県出身で文徳1年時に熊本地震を経験しており「たくさんの方が苦しい思いをされている中、(ヤクルトの)村上選手の活躍は勇気を与えている。そこに続いていけるように」と誓う。村上は20年から本塁打1本ごとに1万円を熊本城の修復のために熊本市に寄付しており「僕も一日でも早く活躍して、そういうことができたら」と青写真を描いた。

 ◇萩尾 匡也(はぎお・まさや)2000年(平12)12月28日生まれ、熊本県出身の21歳。文徳では甲子園出場なし。高校通算46本塁打をマークした。慶大では2年春にリーグ戦デビューし、初打席で初本塁打。今秋は打率・400、4本塁打、17打点で戦後16人目の3冠王に輝いた。今春、秋にベストナイン。50メートル6秒0。1メートル80、85キロ。右投げ右打ち。

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